出版社内容情報
「よろず相談承り」の看板に嘘偽りなし。
『よろず相談承り』で口を糊しながら、行方知れずの妻・志野を探す浪人・青柳新八郎は、浄瑠璃長屋の木戸を潜った。
と、家の前には北町奉行所の見習い同心・長谷啓之進と、長屋に住む八重の姿が――。
諸物をなんでも買い付ける「宝屋」の大おかみ・おていの用心棒を引き受けた帰りだった。
なにやら難しい顔をしている啓之進は、最近、岡っ引の仙蔵が顔を見せないため、どうしても気になってしまい、この長屋までやって来たという。
心配する三人の相談が耳に入ってしまったのか、仙蔵の隣に住む大工の女房・おくまが口を挟んできた。
おくまの話によれば、どうやら、十日ほど前に長屋を訪ねてきた、口元に小豆ほどの黒子のある、美しい女と関わりがあるようだ。
なにかしら仙蔵の過去と繋がっているのだろうと考えた新八郎は、早速、昔住んでいたという長屋へ足を運ぶと、そこにも例の女が現れたというではないか……。
翌日、「宝屋」の店先で偶然、路地に消えていく仙蔵の背中を目にした新八郎は不審を覚える。
「宝屋」のおていは、以前に二度も危ない目にあっているらしい。
元巾着切りの岡っ引に、いったい何があったのか?
人気シリーズ第三弾。
【編集担当からのおすすめ情報】
シリーズ第一弾『照り柿』は発売即重版、第二弾『潮騒』も絶好調です。
テレビドラマ化された時代劇「桂ちづる診察日録」(原作『藍染袴お匙帖』シリーズ)でも、大人気を博した時代作家が描く江戸情緒をぜひ。
内容説明
『よろず相談承り』で口を糊しながら、行方知れずの妻を探す浪人・青柳新八郎は長屋の木戸を潜った。と、家の前には見習い同心・長谷啓之進の姿が。諸式をなんでも買い付ける「宝屋」の大おかみ・おていの用心棒を引き受けた帰りだった。難しい顔の啓之進によれば、最近岡っ引の仙蔵が顔を見せないという。どうも十日ほど前に長屋を訪ねてきた、口元に黒子のある女と関わりがあるらしい。翌日、「宝屋」の店先で、路地に消えていく仙蔵の背中を目にした新八郎は不審を覚える。元巾着切りの岡っ引に何があったのか―?深い夫婦愛に涙が伝う、時代小説第三弾。
著者等紹介
藤原緋沙子[フジワラヒサコ]
高知県生まれ。立命館大学文学部史学科卒業。小松左京が主宰した「創翔塾」出身。2013年に、「隅田川御用帳」シリーズで、第二回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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