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内容説明
ぼくのお兄ちゃんは人殺しです。――年の離れた優しい兄を父母よりも慕う幼い弟。無垢な子どもの瞳が真実を知る前に、兄は姿を消した。それが弟の心に大きな傷となって残るとも知らずに……。やがて、兄が少年時代に犯した「殺人」という恐るべき罪を知り、その業を一身に背負うことになる弟の運命は――!? TVドラマ化された『アイシテル―海容―』の続編にして、まったく新しい兄弟の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十六夜(いざよい)
12
ある日突然姿を消した心優しき兄。やがて成長した弟は、兄が少年時代に犯した「殺人」という恐るべき罪を知ることになる。そしてその業を一身に背負うことになる弟の運命は…。 「アイシテル-海容-」の続編。加害者一家につきまとう殺人犯の家族というレッテル。成功を掴みかける度に兄の事件が足を引っ張る繰り返し。これじゃあ兄を恨みたくなる気持ちも、分からなくもない。兄は一体いずこへ…?2021/06/15
Ikue
4
以前、スペシャルドラマとして放映されました。自分の兄が犯罪者で、自分も人を傷つけてしまう。人の悪意がむき出しになっている巻だと思います。だからこそ余計に、人のあたたかさが際立っている作品です。2014/05/05
ゆん
2
前作ラストでお母さんが決心して産んだ加害者の弟くんがメインの話。前作も結構辛い展開だったけど、今回の弟君は本当に理不尽に周りの人たちに迫害される。理解してもらえそうな友人にも裏切られるなんて辛いよね…2017/11/05
チョコろん
2
『アイシテル-海容-』の続編。加害者の弟の視点で進んでいく。---一所に留まれず、住まいを転々とする野口家。裕二も何故か友達から嫌われてしまう。その原因を知ったのは高校生になってから。本編の結末には一部懐疑的だったが、裕二本人が「なんで事件後に子供作ったんだよ」と問いかけていて、大いに同意してしまった。相変わらず野口妻は深窓のお姫様になりたがるし(ここも裕二につっこまれてた)度々現れる理解者も、『無意識の悪意』を向けて去っていく。何をしても可能性が潰れていく中で、どう結末を持って行くのか。下巻に期待。2014/09/27
かりん
2
5:重い。ハイパー重い…。悪意も、無意識の悪意も恐ろしい。どれだけ善人でも、「偏見持たずに付き合おう」と思うこと自体が大きなプレッシャーになってのしかかるのだろうなぁ。2011/10/04