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内容説明
『あらしのよるに』に続く待望の長編。
今度の主人公は一匹の雑種犬のジョン。飼い犬のジョンはそれまで何不自由なく暮らしていました。でもある日森で迷ってしまい、そこで野生のおおかみと出会いました。自由に生きるおおかみに惹かれ、自分もおおかみになろうと決心します。
果たしてジョンはおおかみになれるのか? 森をさまよい、生きるために覚えた自然のルール、集団生活を送るおおかみたちに認めてもらうまでの葛藤など、ジョンを通して、人間が社会で生きるためのヒントが随所に散りばめられた、成長物語です。
お母さんはもちろん、お父さんの読み聞かせにも最適な一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミーコ
37
図書館の返却棚から見つけた1冊。飼い犬なのに、狼に憧れて山に入って行くたれ耳のジョン。どうなるやら…と思いましたが、しっかり感動させて頂きました。仲間 絆 妬み イジメ 等々、様々な問題が出て来ますが ジョンは諦めない。知恵を働かせ そして友情を育み夢を現実にする姿が眩しかったです。そしてナンバー2のケンさんが格好良かったです❣️ タクちゃん 凛々しいジョンを見られて良かったね。2018/02/04
遠い日
19
狼に憧れて、自ら飼い主一家のもとを出たたれ耳の犬、ジョン。ヒエラルキーの明確な狼の世界で始めははじかれるが、知恵と勇気、そして正直さで皆に受け入れられていく。諦めない姿勢がジョンの強味だ。木村さんの描く狼の世界は人間界そのもの。狡い奴、真面目な奴、個性はいろいろで、ジョンもあくまでも自分らしく試練を乗り越えていくのが、いい。ラストの、あるリンクも温かい。2016/01/13
anne@灯れ松明の火
10
高畠さん講演会予習。道に迷った犬のジョンを助けてくれた狼のケン。以来、ジョンは狼に憧れ、ぬくぬくとした飼い犬の座を捨てて、狼になるために山へ入る。その後、人間と暮らした頃の知恵も生かして、懸命に努力する。憧れを憧れだけ終わらせず、それを実現するために頑張るジョンを応援したくなる。飼い主にも、犬時代の親友にも、そして、仲間の狼たちからも好かれるジョン。お前はたいした狼だ! 2013/11/29
喪中の雨巫女。
9
《私‐図書館》たれ耳のジョンが、努力して狼のボスになるストーリー。ジョンの飼い主は、居なくなっても、気になりますよね。2012/10/07
すずえり
4
おおかみになりたくて、飼い犬をやめて山に入ったジョン。 くじけそうになりながらも群れに認めてもらえ、仲間になって飼い犬ならではのアイディアで群れの上位に位置するまでになる。しかしそれを妬む連中もいて……。 ラストで飼い主だった子が、ジョンのことを忘れていなかったことが個人的には嬉しかった。2011/03/23