内容説明
装丁の名人が書いた装丁エッセイ。「ジャケ買い」した数々の本の批評や、漱石から現代まで本のデザインにこだわる人たちへのオマージュ。盟友・黒田征太郎との対談、伊集院静の友情寄稿つき。本好きに贈る一冊。
目次
対談 “装丁”にルールなんてない。無限の可能性がある
僕のバイブル
デザインにこだわった漱石
本屋さんにも「本のソムリエ」
変幻自在の“甲賀流”本づくり
装丁と装画が会話する本
あの谷崎も人の子だった?
“自己主張”しないデザイン
ひねりが効いた、らしい装丁
タイトルと写真が激しく火花〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
10
本を購入しよう。そう考えた瞬間では、購入しようとしている本の内容については正確な情報は得られていない。どのの本を購入するのかは、本の情報が充分には得られていない状態で意思決定を行う必要がある。その時に大切になってくるのが、本のタイトルと装丁である。特に装丁は目に入ってくる時の割合が大きいため、特に顕著な影響を与える。2014/06/18
paseri
7
本屋に行くと、ものすごく本が欲しくなることありますよね。それは内容しかり、装丁に魅力があるからかもしれません。つい手元に置いておきたくなるような、考え抜かれたデザインに惹かれたり。本屋でブラブラすることが、ますます好きになりそうです。2015/09/22
akogoma@灯れ松明の火@SR推進委員会
6
ここのメンバなら当たり前(!?)、本の「ジャケ買い」について熱く語ってくださるのが素直に嬉しい。ハードカバー物は「見てるだけ」が多いけど、文庫だって負けてないし、「帯」こそが勝負の新書もしかり、はー、たまらない…。装丁=ブックデザインとは(本そのものの中身も含めて)総合芸術だと思う。。帯は取らざるを得ない図書館で、広告を切り取って「推薦コメ」部分が貼ってあるのを見つけた時は、司書さんエライ!と感動したし。さ、今日も「鑑賞」に行ってこよう。まずは本編にでてきてたあれとこれと・・・。2012/09/22
feodor
6
装丁をめぐるブック・エッセーなのだけれども、時代が経つにつれて、本の装丁のデザインというものへの意識も変わって来て、帯も含めて……というところになってくることもわかる。また逆に、かつてはトータルで作家の作りだすもの、という意識もあったということも知らせてくれる。どうしても内容が読めれば、と文庫本のほうが多いのだけれども、それでもなかなか読んでいて素敵な本だった。そして、何人かこうして本を読んでいることで、知っているブックデザインの人、というのもいるのだな、とも。2012/08/08
とろこ
5
自身も装丁家である筆者が、「ジャケ買い」した本について語る。大阪出身なだけあって語り口がおもしろい。「ええ顔してる」って言うよねー(笑) 紹介ページには装丁の写真が載っているにもかかわらず、本物を見てみたいと思うのは彼の魅力がなせるわざ。 これに載っていたミナミの「スタンダードブックストア」、すっかりはまりました。2012/04/19
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