徳間文庫<br> 聖母 ホスト・マザー

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徳間文庫
聖母 ホスト・マザー

  • 著者名:仙川環【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 徳間書店(2016/04発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198932725

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内容説明

愛する夫の赤ちゃんが欲しい。なのになぜ。美沙子がガンの治療で子宮を失ったのは、まだ三十歳になる前。壮絶な喪失感と赤ちゃんへの想いは、やがて、美沙子とその家族を思いがけない選択の連続に追いこんでいく。代理出産は罪なのか。誰が代理母を引き受けるのか。ひとつ選択するごとに悩み、答えを探しつづける美沙子たち。ベストセラー『感染』の著者が描くヒューマンサスペンスの傑作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

94
代理母がテーマ。難しい問題です。でも臓器移植とかも含めて海外でしなきゃいけない日本の現状はなんとかならないものか?2017/04/21

machi☺︎︎゛

67
どうしても子供が欲しいけど自分には子宮がないから、代理母を実母や義妹に頼む美沙子の気持ちがうまく書かれていて同情はするけど、なかなか話が広がらなかった。1つの結果にダラダラと経過が長かった。けど、インドでの代理出産の話などは面白かった。頼む方も頼まれる方も代理出産って大変だな。 2018/10/09

ワレモコウ

61
美沙子は、癌により子宮を失ってしまった。弟夫婦の2人の子を見るたびに、心穏やかではいられなくなる。母や義妹を巻き込んでの代理母の話。前半は、美沙子の自己中さに辟易したけど、やはり理屈ではないんだな、きっと。そもそも、子供が欲しくて産むだけのことでも、ある意味エゴ。神の領域かどうかの線引きも難しい。後半少しどんでん返しもあり、一気に読めた。ラストに近づくほど、駆け足になりすぎる…いつもの仙川さんのパターンは健在(笑)2022/04/13

TAKA

43
血の繋がった子どもがどうしても欲しいという気持ちは切実なものではある、しかし、切実さは狂気の裏返しなのかもしれない。この主人公には共感できない。人の幸せ家族の幸せを自分の都合のみで周りを翻弄させることに自らの幸せは巡ってこない。結果、子を授かったけれども果たしてこれが願ったすえの幸せなのか。代理母を否定するわけではないけれど、諦めること運命を受け入れることも生きる上で必要だと思うけどな。男だから言えることかも知れないけれど。2019/10/27

ありちゃん@道東民

43
とりあえず、由紀が、代理母にならなくて良かったと思いました。家族なんだから!って半ば強制的に代理母にというのはおかしいし、泣き落としで代理母をさせようとした厚子にも、また、第三者的な康にも腹が立ちました。そもそも、厚子が代理母の話を出さなければ、美沙子だって違う人生を歩めたはずなのに。厚子と美沙子の、代理出産の執着には正直、そこまでする必要あるのかな?って思ったりしましたが、それは私に子供がいるからですよね。結果、母になれた美沙子は良かったです。でも、私だったら、厚子のように代理母には志願できない。2016/02/22

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