日本経済「余命3年」 - <徹底討論>財政危機をどう乗り越えるか

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日本経済「余命3年」 - <徹底討論>財政危機をどう乗り越えるか

  • ISBN:9784569792910
  • NDC分類:332.107

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内容説明

政府の債務残高が1000兆円近くあるいま、日本は財政危機を迎えている。「よく日本経済は『全治3年』などという人がいますが、私は『余命3年』と考えたほうがいいと思います。2012年、13年までが最後のチャンスで、それを超えていまのような状況が続くと、本当に何が起こるかわかりません」(本書の竹中平蔵氏の発言より)本書は、竹中平蔵氏、池田信夫氏に、財政学の専門家である土居丈朗氏、社会保障の専門家である鈴木亘氏を加え、日本経済における財政のあり方を論じたものである。無為無策の民主党政権に対し、経済のプロである4名が、財政危機を乗り越え、日本を甦らせるための方策を熱く語り合う!

目次

第1章 「国家破綻」に至るシナリオ(財政運営戦略で財政赤字は解消しない;歳出の「大枠」しか決められなかった理由 ほか)
第2章 税と世代間の負担をどうするか(消費税は早期に上げるべきか;「早期の増税は失敗する」というアレシナの提言 ほか)
第3章 社会保障をどうすべきか(「社会保障の充実」は可能か;「社会保障関係費」を聖域にしてはいけない ほか)
第4章 経済成長の鍵になる考え方(「スパイキーな世界」に挑む;郵政民営化の見直しが、財政をさらに悪化させる ほか)
第5章 真の「政治主導」の実現を(予算を財務省から取り戻す;官僚の知恵をいかに使うか ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がんぞ

2
世代間格差、年金は決定的に積み立て不足、すでに定年退職がはじまっており十年ほどで介護必要度が劇的に増す70代後半になる「団塊の世代の人は自分達は逃げ切れると思っているかもしれないがそうはいかない」。国債の将来の償還を担保するためにも成長力を維持することしかないが「政府がどの分野と言うより規制を撤廃し減税して成長産業を呼び込むしかない」/小泉政権では最低限のことしか出来ないで中途半端に終わったものを麻生政権でひっくり返したのが自民党の敗北とする竹中平蔵はリーマンショックを予想できなかった三流経済学者に過ぎぬ2011/11/30

ぷるぷる

1
メンバー的に小泉政権時代を良しとして、それ以降の政権の問題点を指摘していく流れ。当然のことながら民主党政権は目も当てられない。「金持ちを貧乏人にしたところで、貧乏人が金持ちになるわけではないbyマーガレット・サッチャー」はインパクトあった。「成長して強い経済にならない限り社会保障の財源もでてこない」というのは正しいと思う。結局「フラットな世界では同じ事をやっていたら給与は下がっていく」→日本人は今後「スパイキーな(尖った)世界」に挑まなければならない」っていうのはどの分野から見ても変わらないわけですね。2012/09/18

Olive210

1
なんとなく分かるような分からないようなだったかなぁ。政治の?についての面白い読み解き方やメディアが伝える世間一般的な見方とは逆の見方に「へぇ」と思うところも。2011/12/12

sakotu

0
『死ぬリスクに対して掛けるのが生命保険とすれば、長生きするリスクに対して掛けるのが年金です。』2015/08/27

ponte

0
日本経済に関連する本を読んだのは初めて,以下備忘録. ・格差の継続は,教育を通じて再生産が可能.1000万円を子供に相続したら課税されるが,教育に投資したら課税されない. ・フラットな世界においては,同じことをやっていたら給与は下がっていく. ・1億人の人口がいる日本では,分散型でそれぞれが自立して切磋琢磨して競い合うメカニズムを作る必要がある.2014/12/11

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