内容説明
研究者のエリザベスは、ある壮麗な屋敷の主に頼まれ、泊まり込みで膨大な蔵書の目録作りをしていた。だが主が突然の心臓発作で亡くなり、途方に暮れていたある夜、静まりかえった屋敷に見知らぬ男が侵入してきて驚愕する。最近、この近所に出没しているという空き巣狙いかしら?だとしても、黒い服にがっしりした身を包み、危険な雰囲気を漂わせた、なんてセクシーな男性なのだろう。しばらく見とれていたエリザベスははっと我に返り、男に襲いかかったがあっけなく取り押さえられてしまう。そのまま気を失い、目を覚ましたとき男が介抱してくれたことを知り、彼の正体を聞いて再び気を失いそうになった。■大人気のキャロル・モーティマーが思いがけない出会いから始まるラブストーリーをお届けします。実はお互いに秘密を持つ二人の行く末はどうなるのでしょうか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
9
ハーレのヒーローはほとんどがリッチマン。見た目よし、頭脳よし、強い意志で世間の荒波を乗り切る男。そりゃもてるだろうし、いつでも人の上に立つのが当たり前で、傲慢な性格になってしまっても当然。しかも思い込みが激しく人の話を聞かないので相対するヒロインは大変。楽しいことに今作のヒロインは可愛い見た目によらず大学で研究をしている知識人で、なんと国有数の資産家なのです。つまりヒーローよりもお金持ち。こういう傲慢なヒーローがショックを受けるのが嬉しく思ってしまうわたしは歪んでいますか(笑)これ、感想じゃないわ・・・。2014/07/11
akiyuki_1717
2
キャロルさん、この頃からヒストリカルに手を出してるから、ヒロインが古臭い性格です。自尊心が強すぎる上、ギャンギャン吠える。そのくせヒーローに惹かれまくって、自分から積極的になる始末。ヒーローもあやふやだし、ほぼ斜め読みで終わりませた。2015/11/23
MOMO
2
キャロル・モーティマーは安全パイだと思っていたのに、なんてこったい!!なんせ読んでる間中、寝そべっている大型犬の周りを、小型犬が気を引こうとしてキャンキャン騒いでいる光景が浮かんでいたんだから・・・・だって、エリザベスちゃんときたら、鍵使って入ってきたローガン君を泥棒と間違えて攻撃したことを謝らないどころか、ローガン君のせいにするし、早計で勝手な思い込みだけで物事を判断するし、肉体よりも知性を尊んできたと自惚れるあまりに、肉体的にすばらしく、軍務経験者のローガン君を、知性に欠けた人間だと侮蔑してくれるのよ2011/01/22
Mari
0
★★☆2011/11/30
みろん
0
蔵書目録の作成に雇われた大学講師と、15年間家出していたヒロイン雇い主の息子とのロマンス。キャロル・モーティマーらしくないかも…。どこかで読んだロマンス小説からネタを拾い上げてきたような読後感。設定が不自然に浮いてる感じ…?2011/01/23