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内容説明
西洋美術史を彩った麗人たちの肖像画。華やかな笑顔の裏に、画家が描き出そうとしたものは?一枚一枚の肖像画から、ミステリーのように浮かび上がる彼女たちの運命、性、愛と悲劇。
目次
美術史の中の肖像画
マリー・ド・ブルゴーニュ―ハプスブルク家の繁栄を築いた美女
イザベッラ・デステ―ルネサンスの熱狂を生きた美女
アニエス・ソレル―聖母になぞらえられた公式寵姫
ディアーヌ・ド・ポワティエ―苦境に屈しない永遠の美
アン・ブーリン―野心で愛を勝ち取り、処刑された悲劇の王妃
エリザベス1世―王国の偶像となり、国家と運命を共にした女王
メアリー・スチュアート―女として生きた「女王」
ガブリエル・デストレ―王と国家に尽くした寵姫の鑑
マリー・ド・ディシス―尊大な自我の運命〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユウユウ
33
今回は寝物語的に読んだので、関係とかはごちゃごちゃになってましたが、カラーページも多く、目でも楽しかったです。2018/04/25
ゆずこまめ
16
ビジュアルから入っていけるので、世界史も取っつきやすいと思います。公認寵姫という制度がさすがフランスというか、何というか…取りあえずすごい。国王の私人としての部分だけではなく、政治面でも立派に国を支えた寵姫が多いことにも驚きました。2015/11/03
こぽぞう☆
14
KindleUnlimitedにて。お薦めで出てくるので、つい同じ傾向の本ばかり読んでしまう。なので、お馴染みの絵とお馴染みの面々。図版はオールカラー。美女は王族と寵姫ばかりかな。美男も少し。2017/10/11
しの
9
【図書館本】ふとタイトルに惹かれて手に取ってみると、中にはオールカラーの見知った絵画がいくつかと世界史で聞いた名前がちらほらと。十五人の女性の肖像画を起点として、その半生を紐解いていくスタイル。授業では習わない王侯貴族の裏事情や、愛・欲望・権力などさまざまなものに翻弄された一生。まるでドラマのような人生を本当に送っていた人間が過去にいたのだと思うと、本当に興味深い。また、メディアが発達した今だからこそ注目され始めたイメージ戦略だが、昔から変わらずあったことにも驚きを禁じ得ない。参考文献も面白そう。2014/07/19
東雲
9
16世紀を知るためになにかなかったかしら?と本棚を見たら見つけた、いただきものの新書。マルゴはブルボン王朝の創始者アンリ4世の最初の妻。ブルボン王朝といえば中野京子の新書で以前読んだのに。完全に忘れている。パプスブルク家のほうとセットでまた知人から借りようかしら。それにしても、フランソワ・ブーシェ作のポンパドゥール夫人の美しさはため息が出るほど。なんて素敵な配色のドレス。それにジャン・フーケ作アニエス・ソレルも、片方の胸だけを晒した妖艶な姿、髪のない頭に置かれた王冠、石のように固い色の肌に目を奪われ2013/01/29