内容説明
ステラはロンドンから二年ぶりに湖水地方に戻ってきた。折りしも季節はクリスマス。彼女にとっては最悪の時季だった。ふと、目の前にいる男性がダニエルに見えてぎょっとする。一瞬、長い癒しの歳月が吹き飛ばされそうになった。そしてようやく、今日からダニエルの双子の兄の家に間借りすることを思い出した。二年前のクリスマス、ダニエルからのプロポーズには打ちのめされた。五分後には婚約を破棄されたのだから。心が粉々に砕けたステラは、ロンドンに逃げ出したのだった。もう心の傷は癒えた。新しい恋に胸を焦がしてもいい頃なのに……。■ハーレクイン・イマージュでも人気の作家、サラ・モーガンが描く心温まるロマンスをお届けします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
6
サラ・モーガンの登場人物は割とどこにもいそうで自然。家族、同僚との関係もいい感じで、人と人とのつながりがあったかで、殺伐とした雰囲気にはならないのがいい。ヒーローの甥が率直かつ十歳と思えないほどの発言をし、周りの大人に影響を与える。いい子なんです。ヒーローのように出来る男は自分自身に対しての要求もレベルが高く、妥協を許せないんでしょう。愛する人をがっかりさせたくない、というのはいいけれど、それで婚約破棄って結論が極端すぎ。別れても思いを残したままの二人の気持ちが切なくって、なかなかよかったです。2013/10/13
みろん
4
2年前の破局から立ち直ろうとしている看護師と、2年前に5分で婚約破棄した元恋人の医師とのロマンス。2年前のヒーローの行動がダメすぎ!…だけど、子供が可愛かったので全体的に雰囲気良く読めたかな…。2011/01/17
akiyuki_1717
3
最近のサラさんの展開は、肝心な過去の部分をあらすじでしか残さないので、感情移入がしづらい気がします。私的には、ヒロインがプロポーズの五分後に婚約破棄され、ボロボロになって、故郷を離れたのに、たった二年で自分からヒーローのいる職場に戻ったのが、信じられないし、元サヤに戻るのを期待していたようにしか感じられなかったし、ヒーローが結局は精神的に二股をかけてたってことだし、なんだかスッキリしなかった。甥っ子は可愛かった反面、いい大人が二人共、子供に後押しされないと踏み出す勇気もないって、ちょっと情けない感じもした2015/08/16
romaco
2
★★★ あらすじにある、ヒーローがヒロインへのプロポーズの五分後に婚約破棄というのが、本文中にそのもののシーンがないせいかイマイチ悲惨さが伝わりづらかった 作者が元看護士という事も有って、医療関係の描写がリアルなのは良し 一番気になったのは、真冬に外で・・・?2011/11/15
月
1
★★★☆☆この本の面白さの半分以上は、ヒーローの甥アルフィー君の存在。2012/07/11