内容説明
中学入試には毎年、新聞からの出題がある。出題者は新聞をどう読み、問題を作るのか。電子メディア全盛の今こそ、新聞が中学入試最良の「参考書」となる! 前早稲田実業学校初等部校長で、国語教育のスペシャリストが、論説文、エッセイ、コラム、社説、報道、小説、漫画など、さまざまなジャンルから出題された中学国語入試問題を徹底分析。丁寧に解説を加えながら、新聞活用の学習法を教える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちくわん
20
2010年11月の本。中学国語入試の問題がこれほど難しいとは。新聞のコラムや社説が基本。すべて朝日新聞なのは、あっ、当然か。やはりこの分野、石原千秋教授が第一人者。積んであるが未だ手付かず。著者が薦める学習方法は、いつから始めてもよい方法に違いない。途中、心に響く文章があった。沢木耕太郎氏であった、やはり。2020/07/10
裏鬼門
4
賞味期限1日の新聞でなにか・・・2021/05/19
しょー
3
故事成語やことわざ、四字熟語は勉強し直したい。他に印象には残らなかった。新聞である必要性がいまいち分からなかった。エッセイも小説も独立して存在する場合はある。新聞記事も紹介されているが、書名にするほど紹介されてはいない。わざわざ題名に入れるくらいなら、新聞記事や新聞を活用した勉強法を掘り下げて欲しかった。2015/12/27
Gaudi
2
近年は新聞を取らない家庭があるといいます。若い夫婦の家庭に多いようですが、では、なぜ新聞は読むべきなのでしょうか。 テレビやネットニュースにはない一覧性や、見出しの大きさでわかる事件の大小など。 今は亡き親父は、本は読みませんでしたが、新聞は隅から隅まで読む人間だったことを覚えています。2018/10/14
とりもり
1
若者の新聞離れを食い止めるべく、「入試問題に出る」を売りにした新聞キャンペーンを見ることしきりで、本書も完全にその一部。確かに、新聞には様々なジャンルの文章が掲載され、文章のクオリティも相応の水準にはあると思うが、それだけなら雑誌でも一緒だろう。新聞本来の存在意義を語るなら、報道そのもので勝負すべきだが、本書でも報道自体は出題しにくいことが指摘されており、主な出題内容はコラム記事、社説、エッセイなどとなっている(しかもエッセイの大半は作家などの文章…)。中学入試を餌にした宣伝本の域を出ない一冊。★★☆☆☆2012/10/22