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内容説明
なぜ不平等が生まれるのか? 公正な社会をいかに作るか? 理想の教育とは? 18世紀に生を受けながら、今日にも通ずる重要な問題を徹底的に考えた思想家がいた。「一般意志」というコンセプトを使って理想の社会のあり方を提示したルソー。その考え方を、主著に即して明快に解説する。現代人の切実な問いに答えるスリリングな書。
目次
序章 今、なぜルソーなのか?(ルソーの定番的説明 民主主義と自由主義の矛盾 ほか)
第1章 なぜ「不平等」が生まれるのか?―ルソーの格差論(フランス啓蒙主義の特徴 ルソーの二面性 ほか)
第2章 「公正な社会」をいかに作るか?―ルソーの国家論(「理想の社会」にいかに到達するか 自由と鎖のジレンマ ほか)
第3章 「自然」と「理性」のバランスをどうとるか?―ルソーの教育論(多数者の専制 「古代人の自由」と「近代人の自由」 ほか)
終章 なぜ「透明なコミュニケーション」に惹かれるのか?(言語の両義性 「法の絶対視」が悲劇を生む ほか)