内容説明
江戸一番と評判の高い浮世絵師・宗次。
あえて長屋住まいを続けているが、実父は紀州徳川家の二代藩主。
撃滅剣と謳われた楊真流の遣い手でもある。
宗次の剣は、江戸に渦巻く黒い欲望を斬り捨てるだけでなく、弱き者たちを励ます活人剣。
奉行所同心や見目麗しい女将、長屋の仲間たちとの情感溢れるつきあい。
一転、剣戟場面はページをめくるのももどかしいほどの迫力と凛冽が満ちる。
「お待ちなせえ」「知らなえよ」「冗談じゃねえや」の三篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とく たま
4
痛快時代ミステリーって理解でよい。と改めて書くこともないのだが、儂的には、門田小説は残虐で善人が割を食う後味の悪いイメージがあったので、この小説で感じ方が変わったことを先ずは書いておかないと。このシリーズは二巻目で先に三巻目を読みまだ一巻目は読めていない。順番が分からなかったのはこのシリーズ発行元が二、三社ほどあるからだろうか?主人公宗次は市井の人気浮世絵師だが実は凄腕の出自に謎の人である。何百両の謎の紛失を届けない大店三軒と評判の悪い大名家の若様と辻斬り、その陰で懇意の同心の苦渋。冗談じゃねぇ痛快だね。2017/06/25
ひかつば@呑ん読会堪能中
2
1巻目の続きはどうなった?と読み始めたら別の話だった。師範代や同心が斬られ猟奇的な始まりなのだが、主人公の視点による決着だけを見せ、奉行所による後始末など後日談は一切なし、後は読者の想像に任せてしまうというスタイルは、最近読み始めた佐藤雅美の居眠り紋蔵シリーズに通じるところがあるが、こちらも負けず劣らずいい味を出している。貴種流離という根っこがありながらもさらりと鮮やかに幕を引くところは続きを読みたくなる終わり方だ。2013/02/14
さえ
2
すごく、優しい気持ちに、してくれるお話ですね。政治家の方々に、読んでもらいたい。2010/12/18
へたれのけい
1
二十年は経つのかな、黒豹を読んでから。 宗次のシリーズは初めてになる。どのような設定かを知らないままでもスイスイ読ませてくれるのは、さすがに上手いねえ 他のも手を付けてみよっと2013/05/29
OHモリ
1
またまた患者さんから読み終わった本をご自由にお持ちくださいと頂いた本です。で、またまたこんな本読んでる場合じゃないだろって感じですけど・・・GWなのに仕事は待機で足も故障中(なら仕事の書類でも書けって?その通り!)●浮世絵宗次シリーズ2作目、前回は宗次さんの正体もわからず1作目だったこともあってかなり興奮してページをめくったけど今回は前作ほどは興奮できず。宗次さんかっこよすぎてちょっと・・・・つまらなくはなかったですけどというか面白かったんですけど、仕事の本でも読んだほうがよかったような・・・ 2013/05/08
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