内容説明
「初めて会ったときから、あなたが欲しかった」天涯孤独となったカトリオーナに救いの手を差し伸べたのは、放蕩者と悪名高い次期伯爵ニール・シンクレア。カトリオーナは彼の瀟洒な邸宅に住み、美しいドレスと宝石で身を飾ってよいという。つまり愛人契約だ。ニールの官能的なほほえみに、カトリオーナの心は乱れたものの、評判を重んじ、おじと名乗る人物の屋敷に身を寄せることにした。だが、そこで彼女が一族の家系図を見つけたことから、予想もしなかった恐ろしい事件の幕が開いてしまう。■とんでもない事態に巻き込まれたヒロインと愛を信じないヒーロー。二人は無人島に辿り着きますが……。大人気作家ニコラ・コーニックが描く、とびきりロマンティックな物語をどうぞお楽しみください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひまわり
4
一人称でヒロインの独白形式で物語が語られる。内容よりヒロインが読者に対し「みなさんはお気づきかと思うが〜」と語りかけるのが気になる。正直イラついた。2010/12/06
まるかず
3
ニールとカトリオーナの愛し愛されっぷりが、清々しい印象を残す作品でした♪ ニールが言う通り、「率直すぎるくらい率直な」カトリオーナ。たぶん、彼女のこの性格のおかげで、このような読後感を味わうことができたのだと思います。2011/02/02
Elie
2
王道!ヒーローの高潔さ、ヒロインの真っ直ぐな特質。ストレスなしに、読めました。2016/03/01
くろうさぎ
2
ヒロイン小説家になったのかしらってな調子で書かれてて、ちょっと不思議。なんだか、漂流してる間に事件が一段落してしまい、印象が薄くなり、更に最後のほうでも、ここで一気におじ夫婦にガツンと一発!と思いきや、ヒーローの欲望が優先されてちょっとうやむやな感じに・・・。なんか、残念。2011/06/22
こえん
2
校長をしていた父と母を亡くした18歳のヒロインと、海軍将校で伯爵の推定相続人のヒーロー。ヒロイン一人称は嫌いじゃないけど、この作品は三人称で読みたかった…ヒロイン視点からだけじゃ不足な点がちらほらとあったんだよねぇ。リサ・クレイパスのヒロイン一人称「もう強がりはいらない」を読んで間がないせいで、そう思うのかもしれないけど…。2011/03/21