内容説明
2009年度〈本格ミステリ大賞〉受賞後、第一作!
矢住鼎(やずみかなえ)は漫画家志望の35歳。今は北関東の小都市でヘルパーをしている。誤って介護先の老女を死なせ、絶望した鼎は雪山で自殺を図る。ところが‥‥。目覚めたのは無量温泉の旅館の一室。そこで彼は〈少女のままの〉高校時代の後輩・雫に再会する。その旅館で事件が起きる。まず、宿泊客の男女が刃物で殺害され、次いで隣の旅館の女将が密室状態の客室で刺殺される。犯人は内部の人間か。鼎と雫(ホームズとワトソン)の前に殺人者の影が迫る。そして深夜0:54、あらゆる知覚が暗転して――。
多くの謎を孕んだまま、物語は〈郷愁〉の名のもとに収斂していく。
09年度『完全恋愛』で〈本格ミステリ大賞〉受賞後、待望の第一作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nyanco
33
雰囲気はとても牧さんらしいのですが…とにかく疲れました。SFとミステリーの融合、御本家のTさんらしいのですが、私にはどうも合わなくて…。ラスト間近、密室ミステリーの定番である間取り図が出てくると推理小説アレルギーな私には…どうにもゴメンナサイでした。あとがきを読むと敢えてタイトルとラスト考えずに描き進まれた…とのこと。「完全恋愛」の一部の隙もない完成度に惹かれた私にはどうも…。私はどうやら、途中ではぐれてしまったようです。でも、また次作、ありますよね!?楽しみに再チャレンジさせていただきます。2010/11/17
カズ
17
なんだか納得できない結末!このパターンの、オチ嫌いなんだよ!ケータイの着メロが”コンバトラーV”でなくて”天体戦士サンレッドの鶏タンゴ鍋”って!そこから始まったってたってのは、どうなのよ?郷愁=ノスタルジー意味調べたら、AH!納得。まさにその通りの内容。自分に都合よくってのが、ほんと、ピッタリ!まぁ、最後の終わり方も、ハッピーエンド、もしくは恋愛成就って感じでな部分は好きなんだけど!でもここでも、ありえんやろ、って思ってしまってけどね、まさか同じ◯を見てるなんて2010/11/24
紅子
8
いい感じに力が抜けて、かと言って脱力系ミステリということはなくテンポよく読めました。世間的な評価は低めですが、満足です。2021/10/23
ベルガモット
8
タイトルから受ける印象と全然違いました。何か深い意図があるようにも感じるのだけれど、それがわからず、結局「うーん」って感じ。作者のお年を考えると、この冒険心や柔軟性はすごいと思うのですが…。2011/01/24
蕭白
6
不思議な展開をしていた本文を、上手にエンディングにつなげていたように思います。大きな違和感なく楽しめました。2019/06/20
-
- 電子書籍
- 幼馴染は隣国の殿下!?~訳アリな2人の…
-
- 電子書籍
- NHK出版 病気がわかる本 変わる! …
-
- 電子書籍
- スラッガー - 2018年11月号
-
- 電子書籍
- 久世さんちのお嫁さん(13) コイパレ
-
- 電子書籍
- 金魚のフン(4) ビッグコミックス