江藤淳と加藤典洋―戦後史を歩きなおす

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江藤淳と加藤典洋―戦後史を歩きなおす

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163919829
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

出版社内容情報

戦後80年間の日本人の魂の遍歴を、江藤淳・加藤典洋とともにたどる試み。小林秀雄賞の歴史家が放つ、初めての「文芸批評」。

<上野千鶴子さん推薦
「戦後批評の正嫡を嗣ぐ者が登場した。文藝評論が政治思想になる日本の最良の伝統が引き継がれた思いである。」>

国破れて小説あり
――敗けてから80年、
再生する日本が「青春期」に悶えた記憶を
老いたいま、どう受けとるのか。
文芸評論の巨人ふたりに倣いつつ
太宰治から村上龍、春樹まで、
戦後文学の最も高い尾根から見晴らす
私たちの ”魂” の現代史。

内容説明

国破れて小説あり―敗けてから80年、再生する日本が「青春期」に悶えた記憶を老いたいま、どう受けとるのか。文芸評論の巨人ふたりに倣いつつ太宰治から村上龍、春樹まで、戦後文学の最も高い尾根から見晴らす私たちの“魂”の現代史。

目次

ベース・キャンプにて(歴史が消えてからのまえがき)
戦後史の峰に登る(人間宣言 太宰治『斜陽』;社会党政権 椎名麟三『永遠なる序章』;六全協 柴田翔『されど われらが日々―』 ほか)
ヒュッテでの一夜(「満洲国」のあとで 大佛次郎から村上春樹へ)
現在への坂を下る(江藤淳小伝;轟々たる雷鳴に死す 「喪の作業」が消えた平成;書評 平山周吉『江藤淳は甦える』 ほか)
帰りの汽車のなかで(終わらない対話のあとがき)

著者等紹介

與那覇潤[ヨナハジュン]
1979年生まれ、歴史家・評論家。2007年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。同年から15年まで地方公立大学准教授として教鞭をとり、病気休職を経て17年離職。以降は在野で活動している。20年、『心を病んだらいけないの?』(斎藤環氏と共著、新潮選書)で第19回小林秀雄賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

77
江藤淳も加藤典洋も戦後文学に正面から向き合った評論家だが、やがて文学を生んだ母体である戦後史自体に引き寄せられていった。明治以来の大日本帝国が失敗に終わり、再出発した民主国家日本が無条件に正しいという批評の前提に対する疑問が生じたのか。しかし戦前生まれの江藤はGHQによる日本人洗脳史観に取り憑かれ、戦後生まれの加藤は学生運動の失敗体験から9条擁護固守派の空虚さを糾弾した。文学批評と同じ手法で歴史認識に挑み、その複雑怪奇さに自爆した感が強い。歴史家をやめたと自称する著者は、そこに自分と似たものを見つけたか。2025/06/25

hasegawa noboru

26
太宰治と江藤淳<繊細なふたりの文学者は、遠く隔たったまま、ともに自死によってその一生を終えた。このすれ違いが示すように、私たちの国ではある時代の切実な体験が、世代を超えては伝わらない。><かつて母ないし女性に喩えられた、流れた過去をただ忘却し、あるいは祈ることで赦すばかりの「歴史のない」この国の構造は、いよいよ強固になってゆくように見える。>その通り。そんな中、二人の文芸批評家を通して時々の文学作品を取り上げ精緻に分析して改めて日本の戦後史をたどり直す。こんなことがまだ可能だったのかという驚き。2025/06/22

mori-ful

4
第一部は「実質書き下ろし」とのことだが、せっかく書く機会に恵まれたのならば、全体を一つの史観を立てて、しっかりと書き下ろせばよかったのではないかという印象が拭えない。また柴田翔や庄司薫の小説なども論じられるのだが、どうも「批評の批評」といった感じで読み応えがない。歴史に節目が生まれなくなっているという指摘も面白いし、加藤典洋については魅力的に論じられているので、加藤ひとりに絞った方が良かったかも。2025/05/08

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