内容説明
国益を背負う外交の現場とは、いかなるものなのか。世界という視座から見た日本は今、どういう国なのか。戦後最大の経済交渉となった日米構造協議の内実、にわかに台頭する中国の外交スタンス、独裁国家北朝鮮との話し合いの難しさ、先進国サミットの裏側……四十年余の外交官生活をふり返りながら、衰えゆく日本の国勢を転回させるための針路を提示する。
目次
第1章 「アメリカ離れ」のすすめ
第2章 日本的外交の限界
第3章 衰退する国家から転回を
第4章 外交交渉の要諦
第5章 北朝鮮はなぜ手ごわいか
第6章 海洋国家の矜持
第7章 アジアの中の日本
第8章 先進国首脳会議の裏側