講談社文庫<br> 中原の虹(4)

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講談社文庫
中原の虹(4)

  • 著者名:浅田次郎【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 講談社(2012/10発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062767804

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内容説明

新生中華民国に颯爽と現れたカリスマ指導者・宋教仁(ソンジァオレン)。しかし暗殺者の手により時代は再び混乱し、戊戌(ぼじゅつ)の政変後日本に亡命中の梁文秀(リアンウエンシウ)の帰国を望む声が高まる。極貧の中で生き別れた最後の宦官・春児(チュンル)と馬賊の雄・春雷(チュンレイ)はついに再会を果たす。そして龍玉を持つ真の覇者は長城を越える! 魂を揺さぶる歴史冒険小説、堂々完結。(講談社文庫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

383
ようやく読了。良いところで終わってしまったので、新刊で読んでいたら不満に感じたかもしれない。文秀の帰国や李兄弟の再会など、シリーズを読み進めてきたファンであれば、たまらないシーンが用意されているのに、今後どうなるのかが全くないので、どこか消化不良。せめて先の展開を匂わせるだけでもして欲しかった。ラストで張作霖が長城超えを決断するが、ああいう展開にすることで、龍玉の絶対性が薄れてしまった。結局は本人の行い次第で、未来を確約するようなものではないと暴露したようなものだと思う。ここまで来てそれはどうだろうか。2021/08/27

遥かなる想い

175
袁世凱・張作霖中心の物語は張作霖が長城を超えるところで終わる。それにしても袁世凱・孫文も警戒した宋教仁という人物はどうして暗殺されたのか? 定説では袁世凱の指示と言われているらしいが、もし宋教仁が生きていたら、袁世凱による帝政復古ではなく、孫文らの中国国民党の共和政治が早まったのでは、と思うのは私だけだろうか。生き別れた李春雲と李春児の再会は著者のサービスだろう。2011/04/17

レアル

133
ついに4巻を読み終えてしまった。でもラスト完結!って言う感じではなく、続きが気になる!と言った感じの方が強い。『マンチュリアン・リポート』を読めって事かしら?一番は兄妹の再開、涙なしでは読めなかったし、そして張作霖はカッコ良過ぎる!とても面白く感動の最終巻だった。2013/09/06

たいぱぱ

97
何回泣いたんだろう?時には哀しみに、時には怒りに、時には胸が熱くなり、時には永い時間を超えた絆に涙した。僕は歴史に詳しくない。だからこそ展開も結末も知らないこの壮大にして華麗なるロマンチックな歴史物語を堪能できたのかもしれない。歴史の流れを変えず、人物像を作りあげ、生き様を語らせ絆を繋ぎ会わせる浅田さんの才能には唸るしかない。絆、優しさ、強さ、そして男女関係なく信念を持った漢気。それを持ったたくさんの登場人物達に感謝します。ありがとう浅田さん。ありがとうみんな。 2022/06/14

Die-Go

94
図書館本。中国清代末期から中華民国に至る時代の変遷と、それを巻き起こし、また翻弄される人々の素顔を描く。序章にあたる『蒼穹の昴』からの流れがこう繋がっていくのか、と楽しんで読めた。これは『マンチュリアン・レポート』へとつながっていくのかな?★★★★☆2020/08/17

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