ちくま新書<br> デジタル時代の著作権

個数:1
紙書籍版価格
¥946
  • 電子書籍
  • Reader

ちくま新書
デジタル時代の著作権

  • 著者名:野口祐子【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2014/04発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480065735

ファイル: /

内容説明

近年における社会のデジタル化の進展はめざましいものがある。ソーシャルメディアの普及、多様な電子端末の登場、電子書籍への移行…。こうした急激な変化の前に、創作者の権利、すなわち著作権のあり方も再考を迫られている。著作物の複製・改変・送信が一般化し、アナログ時代の法体系では対応しきれない状況にあるのだ。著作権をめぐり、今何が変わり、何が問題となっているのか。われわれはどんな点を心得ておかなければならないのか。基本的な仕組みから明快に説き起こす。

目次

序章 なぜ、今、著作権なのか
第1章 著作権が保護するもの
第2章 ゆらぐ著作権―その歴史と現代の課題
第3章 技術と法律のいたちごっこ―間接侵害について
第4章 ハリウッドが著作権の世界を動かす
第5章 科学の世界と著作権
第6章 柔軟な著作権制度へ―フェア・ユースとクリエイティブ・コモンズ
終章 これからの著作権制度で考えること

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

16
仕事上の知識を増やすため読了。具体的で比較的わかりやすい内容。コンテンツを供給する側、される側、お互いウィン・ウィンにするにはどう法整備されればいいかを主に考えた。あらゆるユーザーがパフォーマーになれる今、表現の幅は広がるように見えるが、どこまで法の縛りをかけるべきか。難しい問題だ。革新的なメディアがどんどん出てきても、既成概念には簡単に追いつけないのがこれからの一番の課題だろう。電子出版に携わる身として、今後も勉強していきたい。2012/04/15

Haruka Fukuhara

10
面白かった。情報学環も面白いのかな、ちょっと調べてみよう2017/10/11

リョウ

7
もともと著作権がどのような行為を保護し、禁止するために作られた権利なのかという基本的な部分から説明し、なぜこの時代に適合できなくなっているかがとても分かりやすく説明されている。小説や映画、音楽など、性質の異なる権利について同じ権利として保護使用とする点にも無理が生じているのだろう。おそらくこれらの中でも適切なビジネスモデルは異なっており、それに応じた権利の棲み分けが必要になるのではないか。2018/03/03

フラチキさんです

5
★★★★★ 初読み作家さん。著作権という何十年もの歴史がある権利が今の時代に何故適合できなくなっているのかを述べている今作。私のような初心者にも理解できるよう、慎重に噛み砕き説明してくれているおかげで非常にわかりやすかったです。元々の著作権の主な対象が過去と現在ではクリエイターからユーザーに変化してきたが故の綻びと、簡単には対処できない理由には非常に納得。そのうえで解決策、フェアユースの柔軟性も記されており、様々な方面からの視点が興味深かったです。特許との詳しい違いやJASRACの特異性も知れました。2025/03/07

のの

2
弁護士で、中山先生とレッシグ教授が指導教官ってエキスパート過ぎ。レッシグ門下だからクリエイティブコモンズ理事なのね。 デジタルと題にある通り、技術系のことがたくさん書いてありしかもわかりやすくて良書だと思ったです。福井先生のを読んでその次くらいにするとよいのでは? 個人的には著作権登録制にはちょっと否定的です。登録制や管理DBは必要だと思いますが。2011/01/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/659590
  • ご注意事項

最近チェックした商品