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内容説明
「伝えることは難しい……」。人は親兄弟でもなかなかわかり合えない。ましてや他人ともなると相手が何を考えているかわからず、どう話をしてよいか迷うときがある。国や文化の違いがあると、コミュニケーション自体がとれないこともある。我々にとって「伝える」ということはそれほど難しいことなのだ。著者がフィンランド大使館員として勤務したフィンランドは安定した経済や卓越した教育法で、以前より注目を集めている。子どもたちに対して小さい頃から、論理的に考え、「なぜ」を基本にコミュニケーションを図る訓練が小さい頃から行われているからだという。そのフィンランドで長らく勤務した著者が、国際コミュニケーションの見地からどう話すか、どう伝えるかの「伝える技術」を説き明かす。『週刊東洋経済』の好評連載「わかりあえない時代の“対話力”入門」の待望の書籍化。
目次
第1章 フィンランド式「話し方」の秘訣(「話せばわかる」ではないのだ;おとなしいのは悪いことなのか;分をわきまえるということ ほか)
第2章 対話の道は「論理思考」から(厳しい対立状況でこそ有効な対話;論理的であること、非論理的であること;言葉で埋め尽くす必要、言葉で埋め尽くす寂しさ ほか)
第3章 交渉ごともうまくいくこの手法(悪意の対話者に対抗するには;心理戦を有利に進めるエンパシー入門;自己呈示で自分を演出する ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アイスマン
18
対話とはお互いの価値観や正当性を認めようとするコミュニケーションである。 全く価値観の異なる相手の主張に対しても、肯定できる部分は素直に肯定しつつ、どうしても納得できない部分は納得できるまで質問を続ける。自分はそう思わないが「相手がそう考えるのも一理ある」と思えるかどうか。 このようなプロセスを経て、妥協点を見出す作業が対話なのである。2019/06/24
ひろ☆
18
ずっと積読しっぱなしだったんだけど、読んだら、意外と良かった!対話とは、相手に理解を求めるではなく、価値観の共有が期待できないことを前提に話す。これから、もっと異文化の人と話すことが増えるだろうし、参考になる。2015/06/13
はとむぎ
11
他者がどのように考えてるかは、わからないので自分の枠で判断せずに、何故そのように考えるのかをじっくり訊く。対話は大事だが、結果的に歩み寄れない可能性もあるよと。 対話を継続すると、決定的な分断は避けられる。そうだよなぁ。2023/11/13
ATS
10
★★★なかなか勉強になった。対話というのは、なかなか深いものですね。『すべてに疑問を持ち、解決していかなければなならない。対話は主張や説得ではなく、疑問によって成り立っているのである』(P249)2017/07/08
かめぴ
6
良い。面白い。「絶対に」「みんな」普段からこの言葉にイラッとくる私としては、まさしく!と膝を打つ。先生による洗脳も怖いな。人間の尊厳に対する鈍感力は必要。教育の場で意見を問うときは、本心を問うてはならない。目からうろこ。心がつまる。 2015/02/08
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