内容説明
十七歳のお鶴は、京都・高瀬川沿いの旅籠「柏屋」の養女になって八年。尾張藩の京詰め武士だった父親は公金横領の濡れ衣を着せられて逐電し、高瀬船の女船頭だった母親は桂川で不審な死を遂げていた。一方、高瀬川に架かる四条小橋の庚申堂に、息を潜めて暮らす一人の男が――。荷船や客船で賑わう高瀬川に集う人々の哀歓を描くシリーズ第一作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
1
この短編を通して、「柏屋」の娘お鶴に関するある謎が明らかにされます。 なんだかタイトルをならべるだけで、美しい言葉が並んでいます。話される のも京ことばなので、何だか今まで読んだ江戸ものとはちょっと 勝手が違う様子。決してほのぼのした話ばかりではないのですが、なんだか 穏やかな気分で読み通せました。繰り返される船頭や人足達のかけ声を 読んでいると、まるで今自分が河のそばに住んでいるような気分に。2003/01/24
Suzu
0
どの話も何となく唐突に終る感じで余韻が残らない・・・。鴉桜のお糸と重吉は何も死ぬことはないだろに・・と思った。次巻を読むかどうかは検討中。2016/05/11
まゆ子
0
★★★☆☆2014/10/21
TM
0
宝塚図書館2023/08/29