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内容説明
好意から助言やねぎらいの言葉をかけたのに、腹を立てる人、喧嘩腰に身構える人がいる。「自分が責められている」と思い込んでしまう「被責妄想」の病理と改善策を、人間心理の専門家がやさしく解き明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
25
いつも「自分」だけ責める人 被責妄想は「うつ」の前兆。加藤諦三先生の著書。被害妄想ならぬ被責妄想を持つと鬱になりやすい。真面目で責任感が強い人ほど被責妄想を持ちやすいのかも。一方で不真面目で無責任の責任転嫁人間も多いのがこの世の中の不条理。不真面目で無責任の責任転嫁人間がいるから、真面目で責任感が強い人が被責妄想を持ってしまうことにつながっているのではないかしら。2018/07/19
アイスマン
11
「被責妄想」とは責められていないのに責められていると感じる事。 例えば、相手が不機嫌になっただけで「自分を責めているから」と解釈するなど、被責妄想はコミュニケーションを不可能にする。 被責妄想の人は相手の「心からの助言や忠告」も、自分を責める言葉だと解釈する。 するとお世辞をいう誠意のない人としか付き合えなくなり、次第に周りから優しい人が居なくなる。2019/03/20
内緒です
8
両親からは愛されて育ったはずなのに、この本に出てくる症状がやたらと当てはまる。この本は親の事を極悪非道人のように書くけど、別の要因で被責妄想に陥ることもあるはずなんだよなぁ。でも、そこが書かれてないし、同じ問題提起こが多く、解決策に説得力がなかったなぁ、なんて。うちは被責妄想なとこあるけど、両親には愛されて育ったつもりです。2012/09/27
ゆうき
7
被責妄想の人は不満や不安を逃れるために攻撃的になる。敵意に満ちた中で育った子はすぐに傷つく。これまでどうしても理解出来なくて、うまく関われなかった人のことが少し分かった気がする。2015/08/24
アイスマン
5
強い劣等感をどうやっても克服できない自分への怒りを、他人へ転嫁する事を外化(がいか)と言う(正確には積極的外化)。「あいつがいるからうまくいかない!」と原因を他人に転嫁する事で心のバランスを保とうとする愚かな行為なのだが、私にもこの傾向があると思った。「ありのままの自分」を受け入れる事が出来なければこの心理は克服出来ないと理解できた。2016/07/11