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内容説明
色彩感あふれる自然描写、深みと立体感に満ちた人物造型、連鎖する譬喩……深い思索と感覚的表現のみごとさで20世紀最高の文学と評される本作が、豊潤で絢爛たる新訳でついに登場。第1巻では、語り手の幼年時代が夢幻的な記憶とともに語られる。プルーストのみずみずしい世界が甦る!〈全14巻〉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
燃えつきた棒
59
たいした読書家でもない僕が、なぜ、先日やっと吉川一義訳の岩波文庫版を読み終えたばかりの、この作品を読もうと思ったのか? ひとつには、高遠先生が「文学こそ最高の教養である」の中で引用していた 『プルーストによって開かれた感受性と知性とを使って、自分たちが生きている世界、自分たちの人生を見直しなさい』 (アラン・ド・ボトン『プルーストによる人生改善法』) という言葉に、蒙を開かれたような気がしたからだ。 この言葉を胸において、もう一度全巻を読んでみたい。とりわけ、「見出された時」を、と思ったのだ。2020/10/08
SOHSA
55
《kindle本》ついに禁断のプルースト沼に足を踏み入れてしまった。複数の訳者によって翻訳されており、どれにするか迷ったが、光文社古典文庫の最近の素晴らしさに惹かれて、本作でも同文庫高遠弘美訳を選択した。物語はまだ始まったばかり、すべてはまどろみの中で時を行き来するのみ。この向こうにはどのような景色が広がっているのだろうか。訳者口上のとおりに先入観を持たずに、一文一文にひたすら取り組み、味わい尽くしたい。【ガーディアン1000】2016/01/10
市太郎
53
読了するのに半年近くかかってしまった。他の本と併読していたとはいえ、一冊の小説にこれだけ時間をかけたことはほとんど初めての経験。主人公の思い出からはあっさり振り落とされてしまって五里霧中の読書。まずは一回目と割り切って読了することを目的とした。冒頭部分、鐘塔の描写、そして有名な紅茶とマドレーヌ辺りが好き。何年掛かるかわからないけれど、ボチボチ読んで行こう。全巻刊行まではまだまだ時間がかかりそうなので、他訳も読んでみようかな? どの訳でもいいから一回くらいは全巻読破してみたいものだ。未熟者の浅はかな野望。2013/08/25
mii22.
49
【ガーディアン1000】最後の数ページは私の過去の時間を呼び起こし、目の前の文章にのめりこみました。語り手の回想で、子供時代の日常のちょっとしたエピソードを思いつくまま語っていく感じですがとても読み心地がいいです。草花の匂いや川のせらぎや水の音、お茶やお菓子の香り...すべての自然描写がいきいきと鮮やかで、豊かな気持ちにさせてくれます。先のストーリーが気になってページを急ぐなんてこともなく、ゆっくりと文章を味わいながら読んでいくのが楽しいですね。まだまだ先は長いです。のんびりと最後まで読んでいきたいです。2015/09/07
SOHSA
40
《kindle》集英社文庫版(鈴木道彦訳)を全巻読み終えたので、2周目として途中までで放置していた光文社古典新訳文庫版(高遠弘美訳)を最初から読み直すことにした。全巻読了後の再読はやはり最初の時とは印象も理解度も全く異なる。語り手である「私」と同じように過去を思い出すようにして物語を読み進めていける。登場人物の性格や色彩も既に全て知っているからこそこの第1巻での表現が正しく理解できたりもする。初回には気づかなかった多くのことにはっと気づくことも少なからずあった。(→)2018/01/02
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