内容説明
「家族なんて、よっぽど注意をしておかないと、すぐに壊れてしまうんだぞ」。かつて「息子」だった男は、やがて「父」となり、いま人生の後半に差し掛かっている。人間の成長と連環、生きていくということの根源を、丹誠を尽くした文体で描きだす、純文学。書き下ろし作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
66
他人の生き様を人はそんなに気にしていない。人の目を気にしすぎて日々の暮らしを窮屈で生きにくいものにしているのは自分かも。物分りが良すぎのような淡々とした語り口だけど、なぜかストンと胸の奥に落ちる言葉があちこちにあって、生きることについてあらためて考えたくなった。誰にも語らず墓まで持っていく想い。でも、誰かに語ってこの重たいものを下ろしたくなることもあるのかもしれない。心の中にしまうことで、その想いは美化されていることもあるかもしれないが。人の抱える想いが熱すぎず冷たすぎず語られているのがとても良かった。2015/10/16
Oki
1
確かに、どう生きたって大差ないかも。 2023/06/22
はなみずき
1
淡々とひとりの人間の心の中を読んでいた。こちらに感情をもつ余裕はなく、深々と人生の不快さや迷いや諦念感を語っていた。でも読み終わったあとすっと心の奥に落ちた。いい人間にはならないけど、偽善にもならずに素直にずしっときた。明るい希望にあふれるような気持ちよさはもちろんないけど、ちゃんと生活感をまとい重くなったような気がした。2013/07/14
うえはる
0
おばあちゃんの腹の蟲は解放されたのかな。2013/12/19
kaoo
0
2011/04/30
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