内容説明
1960年6月。部数百万の国民的芸能誌「平凡」に、一人のアルバイトが雇われた。彼女の名は折笠光子、通称「ガサコ」。男勝りのバイタリティと細やかな気遣いで瞬く間に活躍の場を得た彼女は、七〇年代アイドルスター全盛時代を動かす仕掛人にまでなったが……。伝説の編集者の栄光と挫折の生涯を追った感動のドキュメント。
目次
第1章 あこがれの平凡編集部へ
第2章 「御三家」を追いかけた六〇年代
第3章 ガサコの流儀
第4章 GSの隆盛と不遇時代
第5章 七〇年代、黄金時代の到来
第6章 「百恵伝説」の黒衣として
第7章 「平凡」の時代の終焉
第8章 その後の日々
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
11
山口百恵を世に送り出した一人者と目されている、雑誌平凡の名物編集者の物語が昭和のきらびやかな芸能事情と共に紡がれている。読み始めは野地秩嘉の「キャンティ物語」のようにセレブな社交の描写が繰り広げられるのかと思ったけど、ゴリ押しが通用した昭和ならではの仕事の世界。望むと望まざるに関わらず、かつ自覚の有無とも関係なく女性であることと仕事での成功が両立が難しいがゆえのやるせなさが読後残った。しかしガサコさんがいなければ世に出ることができなかった芸能人は少なからずなのだろう。2021/09/13
ひろちゃん
2
雑誌にかける思いや能力が凄すぎる。一人の女性の仕事や恋愛、雑誌の裏話など様々なものが見えてきました。最後は涙が出た。2015/09/14
北の風来坊
2
人との繋がりを信じ精一杯生きたガサコに同感しました。2011/08/20
あざすたしあ
2
アイドル雑誌の編集者が伝説?と思いながら手にとった1冊。明星と並んで人気芸能グラビア誌として輝いていた「平凡」の女性編集者の活躍ぶりを、タレントや関係者、ライバル明星の担当者などに聞き書きしてつづったノンフィクション。美人じゃないけどモテたんだろうな、この人。という人間力を感じる書かれ方をしていて、興味深かった。芸能裏話も面白い。2010/09/10
くっきー
1
私自身は「平凡」「明星」といったアイドル雑誌を手に取ることは全くなかったし、出てくるアイドルも上の世代だったけど、とても面白く当時の雰囲気を感じることができた。2014/09/13
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