角川ソフィア文庫<br> 性と進化の秘密 思考する細胞たち

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角川ソフィア文庫
性と進化の秘密 思考する細胞たち

  • 著者名:団まりな
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • KADOKAWA(2013/10発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044094270

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内容説明

三八億年前、とてつもない偶然が重なり、たった一つの細胞が誕生する。この細胞が人間のような複雑な生物へ進化したのは何故か。「細胞は考える」という観点から、生命と性の秘密を易しく解きあかす生物学入門。

目次

第1章 性のはじまり(性とは何か 細胞段階での複雑化 死を克服する)
第2章 巨大分子の働きと無糸分裂(アミノ酸をつなぐ情報 染色体の不思議 タンパク質のはたらき 巨大分子と細胞の分裂)
第3章 有糸分裂と減数分裂(二つの分裂法の違い ディプロイド細胞の超能力 減数分裂のエキスパート)
第4章 卵と精子(卵と精子と受精卵 胚を保育する工夫 ついに胚を飼育する)
第5章 身体ができる、そして雌と雄(多細胞の個体として確立する 位置や任務を知っている細胞 「雄と雌」とは何か)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小鈴

10
これは面白い。地球上に一個の生命が生まれ、飢餓を避けるため有性生殖(性の始まり!死の誕生)が始まった。ハプロイド細胞からディプロイド細胞への進化は読んでいて非常にスリリング。階層性をキーワードに生と性を解き明かします。それだけに最後の男性批判は余計だったかも。2010/08/29

takam

5
丁寧に性と進化の成り立ちについて論じてくれるので、興味があまりない読者にとってもついていきやすい内容。団まりな氏は発生学?で有名な先生らしく、論点が明確で説明が分かりやすい。生物の細胞一つとっても複雑な進歩を遂げており、それをくみ上げていく生物の複雑さと神秘を感じた。あとがきで著者の反省について軽く触れているが、そこをもっと掘り下げた本を読みたいなと思った。2019/09/23

あにこ

4
このタイトルにはやや的外れなところがあって、正確には「細胞の階層構造と発生の秘密」とでもいうべきだ。生物や有性生殖の誕生段階についての謎が平易に解き明かされることを期待したが、業界としても(この時代には)まだ分からないことだらけのようで、あまり深掘りはされていない。全体的に説明不足の感だけが残り、少々残念。■DNAはレシピに過ぎず、料理人はあくまでタンパク質であって、あたかもDNAが操作者であるかのような言い分は間違いとハッキリ書かれていて分かりやすかった。2020/03/14

雑食奈津子

4
一章、二章目あたりでつまずく。文章も説明も丁寧だからこそ、繰り返し読んで理解しようとはするのだけど、いかんせんこちらの理解力が足らない。半ばあきらめて読みすすめていく。ところが四章、五章になって、怒涛の伏線回収がやってくる。はじめにあそこまで丁寧に解説してくれたのは、こういうことだったのか。生物学関連でも特に変わってる。そうか著者は自説がやや風変わりな自覚があるから細かくみっちりと教えて、後半の本題に挑ませてくれたのか。言葉づかいがなんとも丁寧な反面、ユーモアがどぎつい(褒め言葉)。人の開き……。2019/08/06

乱読家 護る会支持!

4
ちょっとエロい話を真面目に書いている本かと想像(期待?)して読みましたが、、、と、とんでもない!ひたすらに、細胞分裂のお話でした。どのようにしてDNAが複製されて、染色体が二つに割れて、細胞自体が分裂していくか、、、いっぱいに絵が入ってますが、、、私の想像力では、全くイメージ出来ず、、、つらい読書タイムとなりました。私の雑読みでは、とても手に負えませぬ、、、、2015/10/15

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