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内容説明
「前例主義」「マニュアル人間」「ダラダラした会議」…仕事にはびこる思考停止のワナ。
それらはすべて表面的な「What」にばかりとらわれ、「それはなぜか?」を突き詰めて考える「Why型思考」が欠けていることが原因だった。
本書はこのWhy型思考の身に付け方およびビジネスでの活用法を説く。
鋭いアウトプットを出すための頭の使い方がわかる。
目次
第1章 イントロダクション―あなたは「そのままくん」か「なぜなぜくん」か?
第2章 職場にはびこる「WhyなきWhat病」
第3章 Why型思考とは何か?
第4章 WhatとWhyを切り分ければ「世界が変わって見える」
第5章 Why型思考のビジネスへの応用例
第6章 「そのままくん」の原点はWhat型教育にあり
第7章 Why型思考を鍛えるために
第8章 Why型思考の「使用上の注意」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桜井葵
60
影響力を持ちたいなら「Why型思」鍛えましょう。作者からそんな言い分が伝わってきました。What型思→マニュアル大好き人間。Why型思→「なぜ?」が大好き人間。みな子供の頃は「なんで?なぜそうなるの?」こんなセリフを言っていたと思います。しかし、親や先生が邪険に扱うものだから徐々に質問しなくなっていく。知識詰め込み式の正解が1つしかないどんどんWhat型思に変わっていってしまう。管理側の都合の良い教育のため子供達が犠牲になる。教育を変えるのは難しいので自分から積極的「Why型思」を学ぶのがいいと感じました2019/02/01
かいてぃ〜
27
What型思考とWhy型思考、両方のバランスが大切。What型は仕事でいうと定型業務、Why型は非定形業務に向いている。読んでいて、後輩からの質問だったり、子育てに関して、Whatという目に見えるモノで答えてしまう事が多いな…と反省。聞かれた事に対して、すぐに答えを出してしまうのも、場合や考え方によっては、相手の成長の機会を奪ってしまう事にもなるのかな…。スピード化した社会のせいにしてはいけないが、もう少し余裕を持ってWhyを増やして、「見えない向こう側」を楽しんで探したい。2018/11/07
ねこまんま LEVEL2
20
今までの人生を振り返ってみると完全なwhat型の人間であってどっぷりwhatに浸かっている生き方であった。色んなジャンルの本を読んでいく中で徐々にwhy型に変わっていく感覚があって仕事にも反映されている実感がある。周りを見ていても仕事ができる人、偉くなられる方は必然的にwhy型が占めている。世界を見ても日本より他国の方がwhy型の人が多い印象。そこが日本が後退してしまった原因かもしれない。自発的に学ぼうとする姿勢を持たなければますます日本は世界から引き離されてしまう。やはり読書が必要だ。今からでも遅くない2023/04/23
ヤギ郎
15
言われたことを言われた通りに実行し、思考停止したまま言われたことを横に流している人たちの尻を叩く一冊となるだろう。会社の仕事に限らず、日常生活のあらゆるところに思考停止のワナがある。そのワナに嵌らないためには「なぜ?」と問いかけることである。なぜなぜくんが「なぜ『なぜ』をしているか?」を上手に説明していて、個人的に助かる。Why型教育の指導者は必ずしも(生徒と比べて)知識量が優越していない。相手を考えさせ、相手の能力を引き出すためにも質問をすることが必要である。各章ごとにまとめのページがある。2020/12/18
こうやん
11
著者の「具体と抽象」を読んでいたから真新しさは感じなかった。改めて、「なぜ?」は思考のカギ、合言葉と実感した。現代では、whatもwhyも片方だけではなく両方使いこなす必要がある。ただ、whyの視点からはwhatも見えるがwhatの視点からは見ようとしないとwhyが見えないここが曲者だ。ITが発達してきた今日、思考がwhatからwhyに昇華できているか否かが分水嶺だと感じる。この本を読んで有名な経営者の方々が古典をよく読む理由に納得した。WHY型思考ができなければ古典の本質に辿り着けない。↓2022/08/21