内容説明
オードリー・ヘプバーン、マリリン・モンロー、エリザベス・テイラー。ハリウッドを代表する三人の大女優に、共演は一度もないが、その運命は思わぬ場面で絡み合っていた。オードリーより先に『ローマの休日』の王女役に名前が挙がったリズ、『ティファニーで朝食を』の主演を熱望していたマリリン――最も華やかな時代の映画界を舞台に、デビュー秘話からスキャンダルまで交えて描き出す、美貌と野望の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
26
レーニエ公@モナコがグレース・ケリーの前にマリリンに結婚打診というのはびっくり、モナコの観光立国のために米女優なら誰でも良かったらしい。実現していたらマリリンの前半生もうまく美化されていただろうな。他にはこれといって目新しいトピックなし。3人を一緒に取り上げる意味も特に感じられず本としてはイマイチ2015/08/31
calaf
11
マリリン・モンロー、オードリー・ヘップバーン、エリザベス・テイラーですか...名前は何となく聞いた事があるけど...という程度の知識しかない私に取っては、三人の物語を並列して書かれると、混乱しまくって訳が分からない状態に陥り...(以下略 (大汗))2013/11/08
桑畑みの吉
3
三女優の活動を同時並行で年代順に紹介するコンセプトは良かった。反面一人当たりの掘り下げは浅くなるのでコアなファンには物足りないであろう。それにしても三女優共に男性遍歴が凄い。公知になっていない男性を含むと一体何人になるのだろうか。最後になるが本書の記述に疑問点がある。『クレオパトラ』の製作費を公開年内に回収したと書いているが実際は10年以上回収できなかったと私は記憶している。著者は興行収入(チケットの売り上げ)と配給収入(映画会社の取り分)を誤解しているのではないか。2019/07/07
星空の挑戦者
3
時系列で追った三大女優の夢の競演。モンローはもっと評価されるべきだ。2012/07/08
Motonari
2
お馴染み中川右介さんの本ですが今回はハリウッドのリズ、オードリー、マリリンの話です!世紀の大根女優といわれながら常に美味しい役が回ってきて結局オスカーを二度も取ったリズ、スタニスラフスキーシステムを導入してまで本格女優をめざしながら、結局コメディーしか出られなかったマリリン!そして最初の作品が頂点で映画史上最悪のミスキャスト「ティファニーで朝食を」や吹き替えをされた屈辱の「マイフェアレディ」などちぐはぐなオードリー! でも、永遠のモードの女王、永遠のセックスアイコンとなった二人のほうがやっぱり勝者かも!2015/10/22