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内容説明
『万葉集』は何のために編集されたのか。漢字で〈やまと歌〉を書くための技術をどのように開発し、それが歌にどのような広がりを与えたのか。万葉の歌の魅力を堪能しながら『万葉集』の全体を一望する。
※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はちめ
5
単なる作品の解説だけではなく、万葉集の成立史、書法、万葉仮名、解釈史など万葉集全体に関する優れた入門書となっている。特に面白かったのは正訓字と万葉仮名を組み合わせた文字法が当時の人にとっては案外読みやすい記述方法だったという指摘。現在の音訓混在の記述方法と似ているというもの。万葉集が詠まれ編集された時代の息づかいが感じられる。☆☆☆☆★2019/10/02
はちめ
4
再再読。万葉集読解の千年におよぶ積み重ねについて書かれたもの。万葉集の作品自体についてのアプローチも大切だが、時にはその解釈の歴史について知ることも作品理解においてとても役立つと思う。☆☆☆☆☆2022/07/30
マウンテンゴリラ
3
万葉集といえば、日本の古代文化を伝える重要な歌集として、日本史や古文の授業で習ったこと以上にほぼ何も知らなかったというのが、正直なところであった。本書を読んで今まで知らなかった事実や日本人に対する理解がより進んだかというと、自信をもって公にできるほどのものが何かつかめたというわけではないが、歴史と共に日本人の心が凝縮された書物であるという点にその貴重さの一端を見たという気がした。歴史、特に政治的な事柄に関しては、史書を読んで直接理解するということは我々一般人には困難で、→(2)2019/06/19
MrO
1
あらためて、当たり前だと思っていたことが、当たり前ではないことに気づかされる。一つ一つの当たり前のように読んでいる、万葉集というテキスト、訓読にこれだけの歴史があったことに驚く。2014/07/22
はちめ
1
作品の解説より万葉集という作品集の成立と伝承の過程に注目した入門書。万葉集への興味が広がります。2014/06/29