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内容説明
地球に生命が誕生して30数億年もの歳月が経過していた。海の中も、川の浅瀬も生物でいっぱい。いよいよ生きものたちは住み慣れた「水圏」を離れ、陸に上がろうとします。いまから、およそ5億年前のことです。そのころの地上は、岩や砂が広がるだけの不毛の大地でした。そこへ勇敢にも上陸していった植物たち、そして植物を追いかけるように上陸していく昆虫たちと脊椎動物たち……。地球における生物進化史上、間違いなく一大イベントである「生物の上陸」をテーマに、カラーイラストや図版をふんだんに使って、そのドラマを再現しようとします。最初に上陸した植物たちとは? なぜシダの森林は消えていったのでしょう? なぜ昆虫たちは大繁栄を遂げるのでしょうか? 最初に上陸した脊椎動物の先祖とは? 過去5億年の間に5回もあった大きな絶滅の原因はいったい何でしょうか? 「鳥」になった恐竜とはどんな生きものでしょうか? 魅惑に満ちた進化の冒険をいっしょに体験しましょう。
目次
第1章 植物たちの上陸大作戦(最初の挑戦者は植物 森への道 ほか)<br/>第2章 昆虫たちの上陸大作戦(昆虫の上陸 翅ができるしくみ ほか)<br/>第3章 脊椎動物たちの上陸大作戦(筋肉のついたヒレから足へ 上陸した脊椎動物の先祖たち ほか)<br/>第4章 絶滅が大きな進化を促した(生きものの歴史の一つである絶滅 五回の絶滅を追う ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ときわ
6
最初に収録されている絵巻。生きものたちのつぶやきはゴマ粒より小さく、絵はものすごく丁寧。あとがきを読んで納得。制作に一年以上もかかった全長9メートルのものが実物とか。実際に見たら圧巻だろうなあ。遺伝子のことは理解できたようなできなかったような・・・。一番心に響いたのは第4章の絶滅に関すること。いろいろな理由で何度も地球上の生物は「ほぼ」絶滅。そして絶滅の後急速な進化が起こっている。地球で発生した人類という生物の活動で環境の激変が起こり、人類を含む多くの生物が絶滅しても、生き残った何かが進化するだろう。2022/03/10
スプリント
6
植物・昆虫・動物がどのように陸上生活に適応していったのかが書かれています。巻頭の生き物上陸大作戦絵巻を眺めているとワクワクします。図表やイラストがカラーなのもよいです。2015/03/07
文章で飯を食う
5
最近読んだばかりだが、また、読んでしまった。おもしろいのよ。遺伝子は設計図じゃ無くて、作業手順だから、ちょっと、ずれると指が発生したり、翅(ハネ)ができたりする。ちょっとっていっても、何千万年単位だけどね。突然変異で進化が起きると言うけど、設計図の転写ミスでうまくいくとは思えなかったけど、手順書だったら、順番が入れ替わったり、多めにやったり少なめにやったりで、それなり、有効なことが起きそうだな。進化はそれほど、単純じゃ無いだろうけど。2013/07/27
たらら
4
軽いつくりながら、最新の知見がふんだんに盛りこまれて読ませどころ満載。花の形成遺伝子から、クチクラの役割、指の形成、鳥と恐竜の呼吸システムまで。最終章に絶滅の話をもってきたところが見事。もう少しつっこんだ解説もほしいし、カラーである意味はほとんどないが、易しいをカンチガイした科学書も増えてきた中で、最先端もこのくらいコンパクトに語ることができるという好例。2010/07/30
Humbaba
3
結果がわかった後であれば、それにどのような意味があったのかを説明して納得させることができる。一方で、新しいことに挑戦する場合にはそれが正しい方向に進めているのかはわからないことの方が多い。実際には不要となるかもしれないものをずっと育て続ける。それによって新しいあkン強に適用できたのだが、それが日の目を見るまでは周囲の評価としては散々なものだったのかもしれない。2023/11/09
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