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内容説明
なぜ日本人は幸福になれないのか。世界有数の豊かさを享受しながら、いつも不機嫌で疲れきった顔をしている人びと。他人の視線ばかりを気にする若者たち。効率ばかりを求める大人たち。誰もが目に見えぬ重圧に、生きづらさを感じている──。本書では、現代人が背負う「肩の荷」の正体を心理学、宗教学、文化人類学の見地を交えて読み解く。著者は、一九八六年にスリランカへ赴き、民俗仏教「悪魔祓い」と仏教思想に基づく農村開発運動を研究。また、近年では、チベット仏教の指導者、ダライ・ラマとの交流などで話題を呼んだ。それらの体験をふまえて、本書では、「若者たちが自立できない理由」をはじめ、「新自由主義がもたらした害悪」「支えあい社会の復権」などについて、やさしい語り口で論じていく。「肩の荷」とは、いったい何を、誰によって背負わされているのか。どうすればおろせるのか。人生の「孤独」と「癒し」の意味を問い直した思想的メッセージの書。
目次
序 なぜ「肩の荷」をおろせないのか<br/>第1章 「自分」という重荷<br/>第2章 「豊かさ」という重荷<br/>第3章 「親子」という重荷<br/>第4章 「恋愛」という重荷<br/>第5章 「成熟」という重荷<br/>終章 「肩の荷」をおろす生き方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
9
現代は,非常にストレスフルな社会である.それはつまり,みんながそれぞれ重い荷物を背負っているということである.そのような荷物を下ろすことが出来れば,人生はもっと生きやすいものへと変貌するだろう.2011/12/17
トモヒロ
2
日本の歴史、宗教については興味が湧いた。肩の荷については触れている理由が割と個人的な主観のように思えた。ケータイが神の代わりになってる、というのはとても納得。2015/04/07
Mayuko
1
人はやはり社会的動物ということなのだな。人がほしいのは無条件の承認だけど、それは人同士の関係性の中でしか生じない。一方的に欲しがるとか、逆に押し付けるのではなく、双方向で、向き合った関係を普通の状態として持てるかどうかが、人が救われるかどうかの境目。2014/10/23
enpnfou
1
つまるところ、承認欲求とどう向き合うのかということに尽きると感じた。2013/11/05
時折
1
「肩の荷をおろす」という表現と、この中で言われていることとがどうしてもミスマッチで、そこにこだわりがある分、逆にのれませんでしたね。2010/08/02
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