PHP新書<br> ニューヨークで暮らすということ

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PHP新書
ニューヨークで暮らすということ

  • 著者名:堀川哲
  • 価格 ¥640(本体¥582)
  • PHP研究所(2001/08発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569618067
  • NDC分類:302.532

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内容説明

ニューヨークといえば、おしゃれでクールな街というイメージがある。しかし一方で、ドラッグや犯罪が横行する街という顔も存在する。そのどちらもニューヨークであるならば、いったい普通のニューヨーカーは何を考え、どのように暮らしているのであろうか。本書では哲学教授が留学体験を通して、ニューヨークに棲息する様々な人々の姿をリアルに描く。人口の4割を占める移民。出身国は167、言語の数は116に及ぶ。様々な価値観の衝突のなかで、コミュニティの棲み分けが進み、次第に人々は定着していく。ニューヨークの繁栄の陰には移民たちの壮絶なサバイバル事情が隠されているのだ。このような多人種社会では倫理など役に立たない。生き延びるには論理で相手の弱点を攻めるしかない。大学の授業もバトルそのもの。教師も生徒も実力主義のシビアな世界なのだ。ガイドブックには描かれていない、ニューヨークという街の本当の姿がよくわかる好著である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ishicoro

3
ニューヨーク出張の予習。20年前の情報ではあるがひょっこり変なところに行くとヤバいところってことだけはわかったかも。2022/10/30

ooo

3
チェルシーのギャラリー街の住人になりたい。でも、チャイナタウンも嫌いじゃない。煌びやかなネオンサイン。かわいいリスたち。底辺の生活。あそこで精一杯生きてみたい。2013/11/25

Naota_t

2
★3.3 映画等でみるNY市は、魅力的であるが、それは表面に過ぎない。日本と圧倒的に違うのは人種が多いことだ。不法労働、不法移民でNY市は構成されている。非移民は40%だ。移民は地区ごとに固まり、溶け込まず、英語も話さない。貧富の差が拡大し、犯罪は常態化し、治安は悪化する。以前の納税者からは税金の使途が不法移民に流れることが許せず、移民排斥が助長される。NY市で暮らすには、家賃と治安は比例する。”あとがき”にもあるように、NY市に留学を考えている日本人は確固たる覚悟と目的が必要である。綾部はどうだろうか。2019/07/20

HALI_HALI

1
2001年出版本のためデータは古いですがニューヨークの特徴をよく掴んで言葉にされていると思います。アメリカ=多様性の国というイメージですがそれはニューヨクシティのような極一部の沿岸の街。では、そんな特殊な街ニューヨクシティの実態とは何か。著者が実際にマンハッタンに住む白人、移民へのインタビューを通して実際の生活風景を描いていく。2017/01/10

かずら

1
著者が見た、移民の街ニューヨーク。そこで暮らす人々は何を考えどう行動しているのか? 面白かった。話の内容はどちらかというと暗いことが多いけど、著者の目線は近づきすぎず離れすぎず、ほどよくニューヨークという都市を見せてくる。ニューヨークがいいところか悪いところかは一度置いておいて、わかりやすく事実を伝えようとするあり方は好感が持てた。こういう世界があるんだよ、と静かに語られた気持ち。2012/11/06

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