中公新書<br> 麻酔と蘇生 高度医療時代の患者サーヴィス

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中公新書
麻酔と蘇生 高度医療時代の患者サーヴィス

  • 著者名:土肥修司【著】
  • 価格 ¥768(本体¥699)
  • 中央公論新社(2011/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121011220

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内容説明

十九世紀なかばに、アメリカ合衆国で初めてエーテル麻酔が行なわれるまで、手術室はまさに修羅場であった。しかし、それから一五〇年の間に、麻酔・蘇生学の領域は、単に痛みの軽減に留まらず、手術前から後への患者の全身的なケアまでを受け持つことになった。本書は、黎明期からの先人の苦心の跡を辿り、麻酔がかかる仕組みを探り、今後の手術室がより快適であるための方法と可能性を、大学病院の現場から報告するものである。

目次

第1章 麻酔・手術への流れ
第2章 麻酔の基本と種類
第3章 いろいろな病気をもった患者の麻酔
第4章 全身麻酔薬
第5章 局所麻酔薬
第6章 なぜ麻酔がかかるのか
第7章 麻酔の危険性と蘇生への努力
第8章 脳蘇生への模索
第9章 麻酔事故とその予防
第10章 手術室の周辺

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

OjohmbonX

6
麻酔科医の先生が書いた本がなんで、麻酔「と蘇生」なのかなと最初思った。でも全身麻酔って強制的に人間を死に近い状態に引き下げて、また復帰させるんだから、引き上げ方=蘇生とセットなのは当然なのか。この死に近い状態を手術中にキープするのが難しい。意識も呼吸も止め、かつ体をいじってるから、状態をモニターして正確にコントロールしてかなきゃいけないって話が中公新書らしい(新書らしからぬ)詳細さで語られる。麻酔学は侵襲と保護の相克だという。局所麻酔や、歴史や現状の話もあって素晴らしいけど、いかんせん20年前の本なんだ。2014/02/25

とりぞう

1
「1960年、ジョンズ・ホプキンス大学のグループは、胸を切り開き、心臓を直に手で圧迫する方法に代わって、胸の骨を圧迫することにより心臓を胸骨と脊柱の間で圧迫して、心臓の中の血液を絞り出す体外式のの心臓マッ サージの方法を発表した」なんて話など。大いに楽しんだ。でも老齢に近づくぼくとしてはいろいろ怖い話も^^。2020/07/17

ひろけん

0
蘇生って麻酔からの覚醒のことかと思ったらホントに蘇生(救命救急の)のことなんですね。両者がセットだとは初めて知りました。で、できれば麻酔薬の種類と作用機序、副作用とか、いわゆる薬理について書かれていることを期待してたんですが、中心は歴史についてで、ちょっと残念。しかしそれはそれで凄まじかった。自らを実験台にした医師達の存在、患者達の犠牲。知れて良かった。ただ、歴史編と薬理編で分けてくれた方が読み易かったと思う・・。2015/06/24

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