内容説明
iPad、キンドル、スレートPC、ツイッター、クラウド……ITの潮流は私たちをどこへ運んでいくのか? 将来、携帯電話は、衣服や眼鏡といった、より日常的なモノに変化し、消えていく。ネット婚、電脳ペットや仮想旅行も既に本格的なビジネス化が進んでいる。実用化寸前のデバイスやシステムの最新情報を通し、コンピュータの胎内に人間や社会制度が取り込まれる未来を、あなたはもう迎えようとしている。
目次
第1章 ネットがなくては生きられない(「ラブプラス」;ゲームではなく、環境 ほか)
第2章 キーボード、マウス、ディスプレイからの解放(現代に至る軛;出力装置の試み ほか)
第3章 環境化するコンピュータ、贅沢品になる移動(ガジェットは力を持たない;別のシナリオ ほか)
第4章 ネットと権力(監視社会はあり得るのか?;安全と利便性の名の下に ほか)
第5章 ネットの海の向こうへ(「コンピュータ」がなくなる;サービスの窓口としての携帯電話 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
calaf
10
情報処理環境の現在の最先端(?)及び未来の予想図。さて、どれだけあたっているのか...2010年7月発行という事で、もう発行から3年以上経っていますが、それなりにという感じかな???それにしても、こんな本を書くなんて、勇気ある人だなぁ... (笑)2013/12/03
nchiba
4
10年くらい前にユビキタス・コンピュータという言葉が流行ったことがあった。その概念を現時点での技術やサービスで説明した本。ユビキタスな世界にすでに触れることが出来るモノがあるというところまで世の中が進んでいるのだと改めて思った。これからの世界ではプライバシーというものがなにかもっと真剣に考えなければならなくなるのだろうな。2010/10/03
Humbaba
2
どこでも情報の出し入れができるようになれば,自分に対して常に最適なサービスが期待できる.しかし,その世界は同時に自分の情報が常に監視されているということでもある.そのトレードオフをどうするかについては,すぐに答えの出る問題ではないが,重大な問題である.2010/09/27
〆さば
1
ラブプラスについての記述から愛を感じた(小並感)。2016/04/08
くらーく
1
いやいや、移動禁止なんてなったら、鉄道も空輸も自動車も土建業も観光業も。。。日本経済成り立たないでしょ。 想像としては面白いけど。 ただ、外部に保存しているデータが一瞬にして失われたとき、あるいは、消去すると脅されたとき、人はどうするかねえ。 人生を返せ、と訴えるのかねえ。あえて、他人のデータとすりかえた場合、どうなるかねえ、などと、妄想は膨らむ。2014/11/08