- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
麻酔は身体の機能を他人にまかせること。全身麻酔下の手術では、意識を失った状態で、呼吸・心拍など、身体の根本機能を長時間、他人にまかせることになります。それなのに私たちは、麻酔のことも麻酔科医の仕事もほとんど知りません。知らないまま、平気で手術をまかせられますか?安全が確立されるまでの試行錯誤の歴史から、最新の麻酔薬、装置、施術法まで、手術を支える麻酔と麻酔科医のすべてを解説します。(ブルーバックス・2010年6月刊)
目次
麻酔の実際の進み方の大筋
吸入麻酔から静脈麻酔―二つの麻酔法の話
お腹の手術でのどが痛い理由―気道確保
麻酔における麻薬の重要性―麻薬は麻酔に役立つ鎮痛薬
麻酔中の酸素不足―肺がつぶれて酸素が足りなくなる問題
身体の外から動脈の血の色を見る―いろいろな監視装置
医療で死なないために―手術と麻酔の事故
硬膜外麻酔の役割―自律神経系との関係
南米先住民の功妙な狩猟―筋肉をやわらかくする薬
手術中に意識が戻る恐怖―術中覚醒と記憶
手押しの人工呼吸が鉄の肺に勝った―呼吸管理と集中治療
もう一つの麻酔の応用―ペインクリニック
作用のわからない薬の代表が“麻酔薬”―有効性からメカニズムへ