内容説明
――欲しいのは、娘の力と血だ
毒の海に蝕まれた世界で 浄化のカを持つ水の一族(アヴェント)は尊い存在として水の国アクアテラで手厚く保護されていた。そんな中、一族の長の娘でありながら最も力が弱く隠されるように育てられたシェルタは、満足に役目を果たせずにいる自分に忸怩たる思いを抱えていた。しかしある日、部屋を抜け出したシェルタの前に現れた二人の男との出会いが彼女の運命を変えていく。
褐色の肌に冷淡な赤い瞳を持つカビール国の王子カルフと柔和な笑みを絶やさないメガロス皇国の軍人ソティラス。シェルタの事情を知らず、しかし浄化のカが欲しい彼らは、アヴェントの娘であるシェルタを自国に引き入れようと強引に迫ってくるのだが……
【目次】
プロローグ
一章
二章
三章
四章
五章
エピローグ
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フキノトウ
14
水が毒を含む世界のはなし。唯一解毒できるアヴェントの隠された娘シェルタが、他国くの王族二人に出会い、少しずつ世界を知っていくのが、読んでいて面白かったです。シェルタを利用しようと、近づいてきた二人が、これからシェルタに惹かれていくのが、これから楽しみです。2014/05/11
さぁちぃ(積読本消化中…)
3
[図書館]さらっと簡単に読めるけど、今回はまだまだ序章って感じ。主人公が箱入りすぎ(笑)なんで離宮にいるのか、主人公の力は明かされなかったけどなんかあるんだろうね。一族の人助けは好きになれないな。2013/06/18
なぷ
3
これはぜひヒロインには男前に成長していただかなくては!!2011/01/27
Rara
3
確かに序章。文章の感じと世界観が気に入ったので、わりと楽しく読めました。2010/12/28
りゅりゅ
2
主人公が対人関係においてあまりにアホの子なんだけど、それは主人公が悪いわけではなく、むしろそういう風に育てた周りがアホなのであり、主人公はそのアホの子ぶりがあるからこそ世界を変えて行くのだろうなあと。後半がわりと楽しかったので、次も読んでみようと思う。2022/10/22