講談社文庫<br> 年に一度、の二人

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講談社文庫
年に一度、の二人

  • 著者名:永井するみ【著】
  • 価格 ¥726(本体¥660)
  • 講談社(2014/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062765992

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内容説明

医師の夫との偽りの結婚生活に疑問を感じながらも、1歩を踏み出せずにいる沙和子。そんな時、出張先の香港で門倉と出会う。強く惹かれあうが、互いを縛りつけることのできない2人が行き着いたのは「年に1度だけ、同じ日に、同じ場所で」という約束。電話番号もメールアドレスも知らない2人の、愛の姿を描く。(講談社文庫)

目次

シャドウ
コンスタレーション
グリーンダイヤモンド

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

506
「年に一度」と聞いて、すぐに思うのが「織姫と彦星」であろう。子どもながらに、なんて酷(むご)い、哀しい恋人たちだろうと感じたものだ。閑話休題、今作は香港舞台に馬をモチーフにした三つのカップルの物語を、最後緩やかにまとめ上げる…という凝った構成に仕上がっている。個人的には沙和子と門倉だけに焦点を当てて欲しかったが。解説の齋藤薫さんの「女にとっての一年」に関しての考察が秀逸。そして織姫と彦星も、コロナで恒例の逢瀬すら阻まれているのかな、などと要らぬ心配をしつつ作品を閉じた。2021/06/05

じいじ

89
夫にこれと言って不満はない。子供の父としても悪くない。充分な生活費も、家の中のことは任せてくれる。不自由なことはないのだが…。でも、何かが足りないのだ。何か満たされない。そんな女が恋に落ちたら…。香港を舞台に繰り広げられる三篇の男と女の物語が、香港で終結する。まさに永井するみらしい演出で、愉しめた。私としては、これは連作三部作にしないで、はじめの大人の恋愛劇に絞って、長編小説として読みたかった。2020/11/04

hope

29
「一年に一度」という迷宮。旅先の香港で出会い、一年後の同じ時同じ場所で会う約束をした男女。お互いに連絡先も知らずに、会えない時間に募る想いと、ただ待つだけの不安。繰り返す日常の中、感情だけが熟成してしまう。果たして彼は来るのか、私は行くのか。選択するのは自分自身。 「行ってみなければ、わからないよ」2020/01/16

KAN

23
少し思っていたストーリーではなかったです。嫌いでもなければ好きでもない作品でした。分からなくもないけど、ずるいかな。2016/10/23

hiichi

8
香港、競馬場、一年に一度しか会わない男女が数組。違うストーリーが、最後で見事に絡み合う展開に脱帽。永井さん、女心の繊細な描写、天才的!!もう亡くなられてるのが、ほんとに残念です。2013/05/07

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