内容説明
昭和十八年。
大学生の五十嵐聡は、看護婦の北野由紀江と恋に落ちる。
だが、折からの戦争が彼らを引き裂いた。
聡は学徒動員で徴収され、由紀江は疎開先の病院で働く。
離ればなれの日々が続くなかで、いつしか手紙のやり取りも途絶えてしまった。
やがて運命に翻弄された二人は紆余曲折のすえ出会うが、そこに待ち受けていたものは…。
感涙に咽ぶラブ・ストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまりん
3
読んで涙が出た。
Lesen
3
戦争という時代に翻弄された二人のラブストーリー。今は平和でも何時、戦争という本流に流されてしまうかもしれないという怖さを教えてくれる。どうにかしたいと思いつつも、個人ではどうにもならない歯がゆさ等色々な物が詰まっていました。こんな事がもう二度と起こらなければ良いと切に願うばかりです。聡にだけではなく、幾人もの人が「乙女の祈り」を捧げた事でしょう。今だからこそ彼らの言葉に耳を傾けなければならないと思う。彼らが願った世界が長く続けば良いと思う。2011/01/15
ぽけ
1
「まさか、自分が戦争に行くなどと思ってもみなかった。いや、思うことはあったが、本気でそうなるとは信じていなかったのだ。だが、これはもう疑いようのない現実だった。」2012/08/18
かおかお
1
戦争のお話なので、最初は読み進めるのが辛かったのですが、次第にストーリーに引き込まれて最後は一気読みでした。2012/05/09
のんちゃん’
1
★★☆ラスト2行に悲しみと感動が凝縮されてる。2010/08/22




