内容説明
ふたりが立ち上げたビジネスは、深刻な貧困問題を抱えるチベット族が飼っている「ヤク」（牛科の動物）の毛を使った高品質のニットの製造販売。それは、貧困の村の人たちに、安定した雇用と継続的な現金収入をもたらしました。この本を読めばあなたも、「世界を変えることができそう！」と思うはず。一人、そしてまた一人が動き出せば、きっと世界は変わります！
目次
１ 夢の入り口に立つまで（母親の影響；ＵＷＣカナダ校への留学 ほか）
２ ハーバード・ケネディスクール（世界中から集まった六十五名；ハーバードの教育哲学 ほか）
３ ヤクとの出会い（中国雲南省へ；ウォン・ハウ・マン氏 ほか）
４ ＳＨＯＫＡＹ誕生（ヤク研究の第一人者・ジアンリン博士；繊維の専門家・シルバーマン教授 ほか）
５ ＳＨＯＫＡＹを世界へ（商品がもつストーリーの大切さ；初めての国際見本市 ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
43
20代の若い女性2人だけで未知の仕事へチャレンジしていく。物怖じしないで繊維やマネジメントの権威ある人をネットで調べて！教えを請いに行く姿勢に感動しました。またハーバードでの教育体制にも感嘆。学校というのは学びの場だということを改めて痛感しました。学生たちが強い意志を持って学んでいます。そんな学び舎ですから、世界に人材が散って行き、お互いが尊敬し合っているからこそ、強い絆で結ばれているのでしょう。貧困にあえぐ人々に仕事と適正な賃金をもたらす素晴らしい取組みです。2017/10/20
La Principita
3
20代前半の若い女性が、社会企業家としての思いを実現させていく過程が、そのままの目線で語られる中に、気持ちがシンクロする。同時に、感動・感心しつつも、同様の気持ちがあれど、実現できるか否かは「行動力」はもちろん、「出会い」と「流れ」が大きく左右することを痛切に感じさせられた。能力を生かすチャンスをあきらめ、伝統の価値観を選択した二人の女性の話も、マリーとキャロルとは対象的ながら印象的なエピソードだった。2011/08/10
マリンちゃん
2
こんなにすぐに行動できるなんてすごい。チベット人の写真が良くて見入ってしまった。2014/01/20
Harunori Yoshiya
2
今後、更に必要とされる社会起業家が世界に出て全然違う文化に触れながら、辛い目にも逢いながら、一つ一つ思いを実現にしていく過程が分かりやすく書かれています。私自身、時代の変化を感じました。今までは事業の成功が目的だったのが、ある社会問題の解決のために事業が成り立っていく時代に移行しつつあるような気がしていたのですが、この本を読んでそのことを改めて感じさせられました。2012/07/06
teihen
2
２０代の若い女性が世界のために動く。このストーリーを知って、インスピレーションを受けないわけがない。2010/07/08
