内容説明
風流風雅に生きた芭蕉の、俳諧に関する深く鋭い百の名言を精選。どんな場面で、誰に対して言った言葉なのか、何に記録されているのか。丁寧な解説と的確で平易な現代語訳が、俳句実作者以外にも役に立つ。
目次
1 俳諧の本質をめぐって(端正な滑稽―守武 心の俳諧―徳元 師の俳諧―土芳 ほか)
2 俳諧の態度をめぐって(古人の跡―芭蕉 高悟帰俗―芭蕉 松に習へ―芭蕉 ほか)
3 俳諧の方法をめぐって(物の見えたる光―芭蕉 言ひおほせて―芭蕉 心の味―芭蕉 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かふ
20
山下一海という人は知らなかったのだが、俳人から芭蕉研究者になった人のようだ。それで句作の道も厳しく断念せざる得なかったのか。ここに集められた芭蕉の言葉は、弟子たちによる聞き書きの言葉である。そこから見えてくるのは改革者としての厳しさと俳諧開祖者としての優しさなのだろうか?以下、https://note.com/aoyadokari/n/n6cd944ebbb4f2021/12/07
ロビン
14
俳聖・松尾芭蕉とその弟子たち等の、作句にまつわる言葉を100選りすぐって編まれた名言集。実感が大切であるとか、無作為なのがよいであるとか、革新を起こすには伝統を深く知っていなくてはならないとか、頭の中だけで知的に言葉をひねくり回して作句するのは良くないとか、言葉を取り合わせる際、あまり理屈におちてはいけない、そこに詩の飛躍がなくてはいけない等、なるほどと一応は思うのだが、俳諧の世界の厳しさと奥深さ、その言葉選びの匙加減の精妙さに圧倒されるばかりであった。弟子により指導を変える芭蕉の師としての偉大さを思う。2023/12/15
maki_dokusyokai
1
『芭蕉百名言』山下一海著 芭蕉? なんか聞いた事あるけど、誰だっけ? と、思う人もいると思います。 紛れもなく僕もその一人だった笑 先輩からオススメされ、 読んでみて目が覚める思いでした。 昔の人の話と思って侮ることなかれ。 ここには今でも通用する名言がたくさん散りばめられています。2020/02/25
postag
0
無理やり百といった感じに見える。それほど参考になるところはなかった。2015/04/16