内容説明
どうすれば交渉相手を思うように動かせるのか。言葉で人を動かす技術、プレゼンの力で相手をたらしこみ、歴史を動かした先人たちがいた。コロンブス、豊臣秀吉、大黒屋光太夫、クーベルタン男爵……壮大なプロジェクトを実現させた、彼らのプレゼンを解剖すると、不可能を可能にするプレゼン術の極意が見えてくる。人は説得では動かない。納得させられてはじめて動くのだ。歴史とビジネスが合体した比類なき一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
calaf
16
東廻り航路挑戦への費用と許可を求めたコロンブス、織田信長の後継者選びを自分の思い通りに導いた豊臣秀吉、日本への帰国を求めた大黒屋光太夫(ただしこれは彼の親友となった人々)、そしてオリンピック復活を目指したクーベルタン男爵のプレゼン手法を分析。説得は不要で、相手を納得させる事が重要という事らしい...2014/04/12
湯飲み猫
5
コロンブスを初めとして、歴史上の人物たちがどのようなプレゼンをして他人を動かしたのかを解説。企業勤めの無い僕ですが、なるほどプレゼンって「相手を動かすための手段」であり、自分の思いを伝えるのは二の次なのだなと、読んでひとつ賢くなりました(笑) 知っていると応用の利くことが、随所に書かれている本ですよ。2014/01/20
Yasushi I
3
コロンブスや豊臣秀吉などの歴史上の人物が遭遇したであろう場面を史実から推測し、きっとこんなプレゼンをやったであろうと再現したもの。それらを通じてプレゼンのやり方、押さえどころを教えるハウツー本でもある。ハウツーに目新しいものはなかったが、大黒屋光太夫の波瀾万丈とロシア皇帝との親交は胸を打った。2015/12/29
すがの
3
興味深い切り口で歴史を紹介し、その解説も秀逸な良書である。2014/09/26
maito/まいと
3
プレゼンを行う全ての方に読んで欲しい1冊。大事なのは魅せる技術や表現手法だけではなく、人を納得させ、動かすという本質・目的・意図、そして情熱。ポイントは今も昔も変わらないのだから、歴史の結果のみを押さえるのではなく、その結果に至るまでの課程を知り、分析することの重要さをも改めて示してくれる、厚みのある内容。ホンモノのプレゼンテーター目指して、精進します。2011/04/08