新潮文庫<br> 額田女王

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新潮文庫
額田女王

  • 著者名:井上靖【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 新潮社(2014/02発売)
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  • ISBN:9784101063195

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内容説明

大化改新後の激動する時代、万葉随一の才媛で“紫草のにほへる妹”とうたわれた額田女王をめぐる大ロマン。朝鮮半島への出兵、蝦夷征伐、壬申の乱……と古代国家形成のエネルギーがくろぐろと渦巻く中で、天智・天武両天皇から愛され、恋と動乱の渦中に生きた美しき宮廷歌人の劇的で華やかな生涯を、著者独自の史眼で綴り、古代人の心を探った詩情ゆたかな歴史小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

138
古文の授業で習っただけの「額田女王」を小説の中に登場させ、古代の愛の物語りを紡いだ筆力には感歎を覚える。気のせいか、万葉的な恋愛の物語である。 2010/08/13

シナモン

133
澤田瞳子さんの「恋ふらむ鳥は」と比べてどんな風に額田女王が描かれてるのかと思い手に取ってみました。中大兄皇子と大海人皇子との三角関係にちょっとびっくり。「恋ふらむ鳥は」ではドラマチックに描かれた「熟田津に…」の場面は案外サラッと。そういえば目の病気のことには触れてなかったな。そして鵜野讃良皇女はやっぱりきつい感じで。いろんな発見があって楽しかったです。2022/10/09

獺祭魚の食客@鯨鯢

81
 額田部氏の娘で大海人の妻として万葉集の恋の鞘当てに詠んだ歌が有名。むしろ巫女としての役割りが大きいのではないかと思われる。  姉の鏡女王は中大兄の妻から中臣鎌足の妻になり不比等の母となった。(不比等の父は天智という説あり)  藤原氏がその後千年に渡り他の豪族を凌ぐ栄華を誇るのはそのような理由がある理由が。権威・象徴である天皇家に藤の樹のように絡みついて生き延びた。  額田女王は鸕野讃良皇女と同様に時の権力者に翻弄された女性でもある。飛鳥時代は謎が多いが故に歴史ロマンが広い。  

エドワード

69
高校で日本史を習ったのは35年くらい前だ。奈良が好きで、よく行った。古代史は見解がガラリと変わる。私たちの習った任那日本府など今はカケラもないし、聖徳太子も大化の改新も捏造説があるくらいだ。7世紀の日本。主人公は万葉歌人、額田女王。恋人の大海人皇子の兄・中大兄皇子が、彼女と親しい有間皇子を殺した。権力者中大兄は彼女をも弟から奪おうとする。遣唐使の時代、唐風が流行し、机と椅子で暮らし、衣裳は唐風、和歌は力強く率直だ。激動する時代、天皇兄弟との恋物語、波乱万丈の人生。大河ドラマも夢ではないと私は思います。2013/11/04

優希

66
面白かったです。古代の激動の時代を舞台に額田女王のロマンが描かれていました。2人の天皇から愛されたのは初めて知りました。恋と動乱の中で生きた美しい女王。その生涯が味のある世界観で語られていて引き込まれます。叙情豊かな歴史小説だと思いました。2023/02/15

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