内容説明
幼時に父を亡くした勅使河原冴(てしがわらさえ)は、ずっと不思議な力に護(まも)られていた。冴が「ガーディアン」と呼ぶその力は、彼女の危険を回避するためだけに発動する。突発的な事故ならバリアーとして。悪意を持った攻撃にはより激しく。では、彼女に殺意を抱いた相手には? きっと、誰かに勧めたくなる。本格のイリュージョニスト・石持浅海の魅力が炸裂する奇想ミステリーの傑作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
139
危険を回避するためにのみ発動するガーディアン。母と娘の章がありますが母の章の方が面白かった。2015/10/19
ゆみきーにゃ
77
《図書館》読メで知った一冊。SF風かな?と思いきや、ミステリ要素満載。冴(母親)の章と円(娘)の章があり、冴の章はワクワクドキドキさせられたけど、円の章はイマイチ。親の愛、家族の愛って計り知れないな~2017/05/27
しょーくん@本棚再編中
49
★★★★★★★☆☆☆私も欲しいですね、「ガーディアン」というその力。SF・ファンタジー的ミステリーという感じの作品でした。「ガーディアン」が発動される度に戸惑う冴、「ガーディアン」をあたかも使いこなしているようにみえる冴の娘の円。二人の対比が面白かったです。2014/10/18
rio
41
主人公に危機が訪れたとき不思議な力、「ガーディアン」が発動し危険を回避する奇想ミステリー。SF面が強くミステリーというより、登場人物の心理的描写が印象深い作品でした。ガーディアンの存在を恐れる人や利用とする人、ガーディアンを持つ主人公を受け入れる人など、登場人物の立場によってガーディアンの見方が変わってくるところが興味深かったです。悪意を持った攻撃に対する過激な報復は頼もしい反面、恐ろしくもあり、複雑な立ち位置が際立っていました。2013/02/02
た〜
37
ミステリーであり、ホラーでもある。前半はこの作者らしい心理をつく推理ものに近い展開。一転後半はスプラッタな心理戦で、かなり恐ろしい2012/05/27