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内容説明
古代国家形成に大きな影響をもたらした遣唐使。対等外交だったか、朝貢関係か、その対外認識や政策の実態など、遣唐使事業のすべてを検証し、将来された文物と思想、日本独自の文化受容のあり方を描く。
※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hyena_no_papa
4
最近、遣唐使に関する本を何冊か読んでいるが、いずれも史料に基づいた手堅さを感じさせる。本書のタイトルも内容をそのまま表していて、門外漢にもさほど難儀せずに読み通すことが出来た。遣隋使から説き起こし、遣唐使の停止まで取り扱うのは当然として、五代から宋代にかけての東アジア圏交流も読みやすく解説する。遣唐使の停止以後、海商や僧侶の渡海と活躍は顕著で、彼らの足跡と息遣いまでが伝わってきそうである。所々に簡略な表も挿入して本文の理解を助ける。海を渡る人々有ってこそ、この日本の礎は確かなものになったと断じたい。2024/08/05
Takashi
1
遣唐使の制度てきな歴史と遣唐使に関わった人物史を描き出す。記述は一貫して丁寧で、ムラがない。遣唐使の終焉以後の唐文化の影響に関する記述など、刮目すべき内容も随所にちりばめられており、最後まで読み応え十分の一書。文化史的色彩の強い東野治之氏の類書とあわせて読むと、遣唐使にかかる歴史のパラダイムが理解できるだろう。2017/09/28
wang
1
遣唐使の実際に行われたことを詳細に記述。実態が伝わる。留学生の出自やどうやって何を学んだか、帰国後どうなったか。あるいは船や船員、国書、経路等々。ただ細かすぎて興味の持てない事柄も多い。2010/06/08




