内容説明
茶馬古道は、雲南・四川に産するお茶を遙かチベットまで運んだ「茶の道」。茶と馬を中心とした交易の道で、ヒマラヤ山脈が連なり大河に阻まれる悪路を、キャラバンたちが半年近くの時間を費やして行き来してきた。本書は著者が2007年からのべ7ヶ月をかけて現地に入って取材した旅の記録。道のりとともに変化する風景や生き生きとした人々の表情を捉えた写真、熱い思いを秘めながら淡々と語る著者の文章がともに魅力の一冊。
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目次
茶のルーツを求めて
少数民族の知られざる茶文化
普〓(プーアル)茶のふるさと
交易の十字路
ペー族の三道茶
麗江―馬〓(ほう)たちの足跡1
香格里拉―馬〓(ほう)たちの足跡2
神々が棲む雪嶺を越えて
メコン大峡谷をゆく
もうひとつの茶馬古道
遊牧民の茶文化
ラサ巡礼
旅の終わりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたお
16
古くからある雲南、四川、チベットの交易お茶を運ぶ道を旅した本。お茶とひと言でいっても様々な種類があり、写真でわかりやすく紹介されている。バター茶とかアラレとチーズをお茶にいれたのとか。そしてお茶を飲んでるときはみんな幸せそう。2020/01/29
ジュースの素
10
雲南省の南端からの取材。お茶だけでなく、様々な生活用品が馬やロバに乗せられてはるばるチベットまで運ばれた。半年から1年もかかる過酷な旅だ。もちろん銃を携えての命がけの旅。途中、塩の取れる村があり、それも交易には大事な品だった。そうした苦難の末に今があるのだなぁ。2020/10/07
いっちょらるれ~
9
茶馬古道を巡る旅、写真が多くどうやっても行けそうにない場所を見ることができるのはありがたいですね。 活力に満ち、生きるためのお茶は中国茶のたしなみとはまた違いますがお茶がこれほどまでに飲まれている訳を知ることができた気がします。2019/11/28
ののまる
7
ロマンだなあ。雲南南部からラサまでの茶馬貿易の道。 2020/10/15
tokumei17794691
3
チベット文化圏や原始的なお茶、プーアル茶の産地を知る良書の一冊。文章よりも写真の分量が多く、写真集に近い本。茶馬古道は、中国茶本でも出てくるが、白黒写真主体なことが多い。本書は白黒写真よもりもカラー写真が圧倒的に多く、茶馬古道の模様が視覚的に理解しやすい。また、茶馬古道を直接知る最後の世代になろう古老たちの言葉を丹念に書き留めている。また、著者が「好み」を押し売りしていないのも、好印象。2024/02/01
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