内容説明
本書で明かす事実その1「初対面で、女は男の顔よりも指を見る」。その2「ハゲの男は病気に強い」。その3「自分と違う免疫の型の持ち主ほど、匂いがいい」。その4「ピルは女の勘を鈍らせる」。その5「浮気で得をするのは女である」……数々の実験や最新データをもとに動物行動学で読み解く、「色気」「魅力」「相性」の正体。「遺伝子の企み」がここまでだったとは! 次々常識が覆される高揚感あふれる一冊。
目次
第1章 人類最大の発明と繁殖の掟
第2章 女は男の指を見ている―Hox遺伝子の話
第3章 ハゲの発するメッセージ―テストステロンの話
第4章 「選ばれし者」を測ってみると―シンメトリーの話
第5章 いい匂いは信じられる―HLAの話
第6章 浮気をするほど美しい―浮気と精子競争の話
第7章 日本人はあえて「幼い」―ネオテニーの話
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かなっぺ
137
難しい文章で書いてあるなぁという印象。女は男の指について品定めをするには、訳がありその訳は、下ネタに近いエロい理由になるのであえて書けないが、なるほどと興味深く思った。イギリスの動物行動科学者デズモンドによると、女性の胸のふくらみは「いつでも発情していますよ」という信号なのだという。いい匂いと感じるのは、免疫システムの中核をなしているHLA、そらが自分とかけ離れている相手ほどいい匂いだと感じるよう進化したのだそう。HLAの話とは別に人間にもフェロモンがある。匂い重要!2018/01/14
よつ葉
38
はい、まず指見ます(笑)。この自分の無意識な行動の理由が知りたくて読んでみた。そして図書館帰りの車中で、むさぼるように一気読み(笑)。なるほどと頷く所も多く、疑問も解決(笑)。人間という動物の本来あるべき遺伝子行動が興味深い。オスの行動、メスの行動。「遺伝子の企み」対「倫理」どっちが勝つのかな(笑)2016/12/15
たまきら
28
男女の生殖戦略と指。なかなか面白かったです。少女漫画と少年漫画で手の描写の違いは如実に表れているし、男性向け漫画に登場する女性の胸や腰、脚の描かれ方も同じ。無意識の意識の不思議さよ…。ちなみに自分の男性の好みはスキンヘッド、ごつい大きな手、しっかりしたアゴ。完全に生き残り戦略にたけた相手が好みみたいだな、と自分でもおかしかったです、ぷぷぷ。2021/03/17
taku
27
見られてたの?ほんと?動物行動学や生物学の観点から、男女の本能的性行動を解説しており、調査や実験の結果には、なるほどと頷けるものの、そこから繋げる著者の解釈に飛躍や強引さが見られ、結果から導き出せる論理と私的な推論の区分を曖昧にしたまま書いている印象。この分野に知識がある人の雑学本として読むなら、それなりに刺激と面白味があっていいんじゃない。それにしても種の保存法則が生物としての原理であるなら、オスって悲しいな。2017/05/10
むつこ
24
指先をみたり、声をきいたり、においをかいだり。ヒトとして、メスの本能でオスを見極めてよりよい男をゲットしたいのは当然だ。それにしても、動物には繁殖期(サカリ)があるがヒトには特にないのはなぜ?その結果が草食系ならこの先どうなるのだろう・・・2015/02/13
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