内容説明
美人妻と高収入の勝ち組人生を送るファンドマネージャー麻生貴志、42歳。だが、かつて憧れたミチルに持ちかけたインサイダー行為が、彼を終わることのない地獄へと転落させていく――。不倫、脅迫、解雇、離婚。未公開株詐欺に手を染め、保険金目的で殺されかけても、残酷な負のスパイラルは終わらない。それでも、かすかな光が残っていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
バネ
59
令和転落シリーズ第1弾。 ラストまでのこれでもかの転落ぶりは見事なものだったが、ラストのまとめ方がちとグダってた。大好きな山田宗樹だけに、ちと残念だった。(…最近、批判ばっか。。) 「生きてこそ」ってコトは、よく分かるんだが。。2019/06/22
choco
59
チョット山田宗樹にはまりそう。嫌われ松子の男版て感じ。まさに、自爆。しかし、余程の運のなさ、女に騙されるにしてもなんとも可哀そうな結末。がんばれ!麻生!生きていたらいつか、晴天がやってくるさ!2016/07/06
hrmt
42
年収2000万のファンドマネージャーからのあれよあれよという間の転落人生。自業自得とはいえ、堕ちながらも完全には自暴自棄にならずなんとか社会生活に踏みとどまろうとする本来の人間性は、とても悪質なわけでないから却って普通人っぽくて迫ってきます。ラジカセを破壊して“残っていた微かな光”はあまりにも頼りなく、本当に地に足つけて一歩ずつ歩んでいく事ができるのか…と不安になりますが、常に目の前にある、全て放棄した死への安楽に伸びる触手を横目に捉えながら、人は人生をやり過ごしていくものなのかもしれない…と思いました。2018/01/05
dr2006
39
「ジバク」とは自爆かそれとも自縛だろうか。主人公の麻生貴志は、株式投資信託会社のファンドマネージャーだ。高収入であり都内億ションに妻と二人暮し、何不自由なく勝ち組を自負する男だ。仕事一辺倒だった貴志は、二十年ぶりのクラス会に参加する。そこで学生当時に憧れていたミチルと再会する。少人数が残った三次会はミチルが営む小さなスナックだった。選択肢は全て未来の自分。意思とは連続した選択の記憶。たった一回のボタンの掛け違いで人生の風向きは変わり、それが転落の選択だと気づいた時、人はどうするか…。後戻りなんかできない。2026/06/21
Junichi Yamaguchi
32
『ライナスの毛布』… THE転落… 当たり前のことだが、人類には男と女しかいないと思った。 あまり高い位置にいない自分でも転落を考えるとゾッとしてしまう。 僕にとっての「ライナスの毛布」は⁈ そんなことを思い考えながらの読了。。2017/08/05




