内容説明
すべての世代に向け、夜回り先生から贈る“命の言葉”
「おれ、クスリやってた」「わたし、援交やってます」「俺、死にたい」「わたし、生きてていいですか?」――19万人ものこどもたちから寄せられた53万通もの叫び声――そのひとつひとつに必死に応え続けた“夜回り先生”こと水谷修が、「今、一番伝えたいこと」として書き下ろしたメッセージ集『こどもたちへ』の、文庫本を電子化。
しかも、文庫化に際して、水谷氏の視線は、かつて子ども達の敵として戦い続けてきた“大人たち”にも向けられる。「私は、ずっと気づいていました。子どもたちを傷つける大人たちにも、子ども時代があったことを。そして、そこで、私が関わる多くの子どもたちと同じように、心ない親や先生、大人たちによって傷つけられていたことを。そんな大人たちの過去を知りながらも、私は、多くの母親や父親たちを追い込んできました。ただ、子どもたちを救うためという青い正義感で。今、私は、謝ります。」(本書より)――約40ページに亘る書き下ろしメッセージ集「おとなたちへ」も収録し、本書は、混迷の時代を生きるすべての世代にとって、29章の福音書となった。
目次
はじめに
こどもたちへ
おとなたちへ
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コウメ
43
過去は変えれない辛いけど、過去は変えれない。罪を犯しても、受験に失敗しても、失業してもいい。現実を「いいんだよ」と認めまた1から勉強したり、仕事をはじめたり、罪を償ったりなんでもいいからやってみる。待っていてもいいことはない。/言葉は道具にすぎず、決して真実ではない。「愛」という言葉に、愛を表せない。好きな人に求めるのは、「愛してる」の言葉ではなく、そばにいてしっかり包み込んであげるのが本当の愛。/君が大事だ、いつも心配している、しっかりしてと言われるより、ただそばにいてほしい。それが人の求める愛。2019/05/26
心
20
再読~♪私を支える1冊!子どもの頃の経験が心の傷となり悩んでる知り合いの子に、送りたい言葉があり久しぶりに手にした。『生きてください。何があっても生きぬいてください。そしていつまで、自分が幸せになることをあきらめないでください。』2015/04/18
きょーこ
18
さくっと読めるのだが、じっくり読みたくて手元にある。辛いといっていい。伝えなくちゃ。2016/06/14
きょーこ
16
夜の街で路上にいるこどもに声をかけ続ける先生。病気の重いとき、後追いする子が出ないように書いた「遺書」が、本の前半です。後半は、大人へのメッセージ。大人も苦しんでいる。素直になりたい。そして、苦しんでいるひとの手に届きますように。2015/12/07
退院した雨巫女。
12
《私-図書館》夜回り先生のこどもや、おとなに宛てたメッセージ。自殺してしまう人々は、減らない。誰だって幸せに楽しく生きたい。救いたい夜回り先生のメッセージが、悩み苦しむ人々に届きますように!2014/11/14