内容説明
ベラはひとり寂しく、バーのカウンターに座っていた。あしたは妹の結婚式。喜びに浮き足立った家族はみな、きょうがベラの誕生日だということを忘れてしまった。めずらしいことではない。女優志望のしがないウエイトレス。そんな彼女は堅物の家族から浮いていて、物笑いの種なのだ。ブライズメイドになるのに、エスコートのひとりもいない。メニューを見たままため息をつく彼女に、男が声をかけた。きわどい名前のついたカクテルを、ふたりのために注文している。家族とは違うワイルドな雰囲気の彼に、ベラは強く心を惹かれた。きょうはわたしの誕生日。さばけた都会の女を演じてみよう。■結婚式のエスコートも引き受けてくれた彼とめくるめく夜を過ごしたベラですが、夜も明けぬうちに彼は消えてしまい……。一筋縄ではいかないベラの恋の行方は? 女優への夢は? 冴えないヒロインが健気に奮闘し、美しく変身する物語です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
2
ヒロインあったその日にベッドインして、勝手に相手を理想化して裏切られたと思うのは、浅はか過ぎやしませんか?ヒロインの設定も自立心が強いだけで、生活能力は足りないし、ギリギリの生活でワインを買おうとするし、結局は家族を頼りたくないと立派なことを言ってても、ヒーローにおんぶに抱っこだし、あわよくばヒーローに将来のことを考えて欲しいとちらほら思ってる計算高さも見えて、展開としては今ひとつ。ヒーローも事あるごとに体だけの関係に留めたいと繰り返してて、読んでて気分も良くなかった。2015/11/22
Mari
0
★★☆2010/06/18