わたしは灰猫

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  • サイズ 46判/ページ数 198p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784594086473
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

不安の時代に抗する、現代レジスタンス文学の誕生。
エンタメと純文学の融合を実現した物語、
肉体の躍動による命の奇蹟を文章で表現!
未知の感染症によって、これまでにない不安の時代が続いている。人間の命をめぐるその情況に、この物語は新しい鮮やかなカタルシス、新しい生き方を暗示する。
 現代レジスタンス文学運動の始まりとも言うべき、運命の一作である。
 実に18年4か月もの歳月をかけて熟成させた小説、それは伊達ではないことを感じさせる。
 一字一句まで神経が行き渡り、人間から動物、昆虫、そして木々に草、苔までの命をとらえ、その死すべき運命にいかに抗するか、この永遠にして、もっとも根源的なテーマを、〝謎〟を追う緊迫した物語に乗せて追求していく。
 筆者は多様にして異色の経歴と活動のなかで、ノンフィクション作家として複数のベストセラーを持ち、今年度の「咢堂ブックオブザイヤー」を受賞している。純文学としてすでに「平成紀」(幻冬舎文庫、親本は2002年発行)を世に出し高い評価を受けた。小説の書き手としては、そこから満を持しての二作目であり、再出発となる。

「アラスカ育ちの若い女性咲音。山中でひとり暮らす老婆『灰猫』の謎。何年かに一度、出現する森の中の湖。青山さんが、こんなにみずみずしい感性を持ち続けていたことに驚く。コロナ時代の『復活』の書、清冽な水の音が聞こえるような小説だ」
『月刊Hanada』編集長・花田紀凱

著者等紹介

青山繁晴[アオヤマシゲハル]
神戸市生まれ。慶應義塾大学文学部中退、早稲田大学政治経済学部卒。共同通信記者、三菱総合研究所研究員、独立総合研究所代表取締役社長・兼・首席研究員を経て、現・参議院議員。他に現職は、東京大学教養学部自由研究ゼミナール講師、近畿大学経済学部客員教授。FM音楽番組MC。作家。小説作品に「平成紀」(幻冬舎文庫)、ノンフィクションに「ぼくらの祖国」(扶桑社新書)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

梅ちゃん

27
2021.5.6著者青山氏は現在参議院議員。かなり以前、大阪の夕方の情報番組に出演されていて、歯に衣着せぬ物言いで小気味良かった。そんな方の書かれた作品なので期待していたが、私には全く合わなかった。最初のページの一行目に出てくる主人公 咲音(サイン)の名前になぜこの名前なのか引っかかり、気にしながら読んだが分からず。もう一人、灰猫と呼ばれる老女も何者で何をしたいのか分からず。他の登場人物も尻切れトンボのように出てこなくなってしまう。期待はずれの感が大。私の読み込み不足なのか!2021/05/06

リッツ

21
咲音の育ったアラスカ、バスを待つ停車場の軒先、灰猫と暮らした山深い土地…水と草木の匂いを感じながら読んでいたが、牛を洗う水槽、井戸、そして湖に行く頃には溢れだし身体が水のなかにあるようだった。ひんやりとあたたかくやさしくてこわい水。私は水が好きでとても怖い。そして時折生まれてきた命の末を想い怖くなる今日この頃と季節に相応しい出会いだった。義父がよく言っていた『灰猫』をタイトルに見つけて手にした本だったが郷里の津市が度々出てくる事にも驚き縁を感じてしまった。食の味わいも身体描写と感触もそこにあるようだった。2023/08/29

読書バカK

8
幼き頃、父と離婚した母に会うためアラスカから日本に来た咲音は村までのバスの中で灰猫という老婆と出会う。そして、2人の共同生活が始まる。本作品を読んでまず、風景描写の美しさに惹きつけられた。都会から隔絶された森や湖、牛舎、古民家などの情景が目に浮かび、癒されたのだ。そして、世代を超えた2人の友情に胸が震えた。2021/01/01

ココアにんにく

7
「水の力は、天の力だ」が印象的でした。浮力があれば生きやすくなる。水中の灰猫さんを見ると芯の強い背骨の通った人だと気づく。泳ぐ咲音さんの開放感。窪地に現れ4日で消える湖は羊水のメタファーに思えた。場面展開の少ない山の中の話でしたが湖を発見した場面から一気に光が差してきた。灰猫さんの半生、戦後の鬱憤を誰か悪者を作ってぶつける様は現在2020年感染症の中でも同じと感じる。作者は関テレのニュースで出ていた青山さん。水曜アンカー毎週録画してました。小説でお目にかかれるとは!2020/12/31

とし

5
体が動かなくなったが時間だけはあり、何の役にも立たないと感じているが、死ぬのは怖い女性。身近な家族を亡くし自分の根幹を見失ったような女性。取り残されたような村で現状に疑問を持たず暮らしている青年。いつか来るものの為に準備をして、時期が来た時に挑む。自分を縛っていたものからの解放なのかなあ。2022/01/23

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