内容説明
紀元前5千年にはじまったといわれる古代エジプト文明は、新王国時代において栄華をきわめ、やがて衰退への道をたどっていった。ハトシェプスト女王とトトメス三世、少年王ツタンカーメン、大王ラムセス二世、アレキサンダー大王、絶世の美女クレオパトラ……。古代エジプトにおけるキーパーソンたちの名誉欲や権力闘争といった現代にも通じる人間ドラマを、古代エジプト研究のパイオニア・吉村作治教授が鋭く解説する。本シリーズの前篇にあたる「世界一面白い 古代エジプトの謎【ピラミッド/太陽の船篇】」とあわせて読めば、2倍おもしろく、ますます古代エジプトに興味がわくこと間違いなし!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チサエ
7
KindleUnlimitedにて。とても読みやすかったです。大好きなハトシェプストさんのことも書かれていて嬉しかった。葬祭殿いつか行ってみたいなあ。人間のゴタゴタは大昔からあったというのに、いまだに大小さまざまな争いがあり、人の業の深さが感じられるねえ。作中からではないですが→「いのちを愛し、 さいわいな日々を過ごそうと願う人は、 舌を制して悪を言わず、 くちびるを閉じて偽りを語らず、 悪を避けて善を行い、 平和を求めて、これを追え」(聖書)2023/06/17
BIN
6
読みやすいエジプト歴史本でした。男のように振る舞ったハトシェプスト、それを後に否定し壁画から削ったトトメス2世とか知らなかったので面白かった。ツタンカーメンを発見したカーターの生涯とかもよく、スポンサー探すのに苦労したと思います。今ならクラウドファンディングですな。2023/03/14
柊
5
ピラミッドがどうやって作られたのか、そもそもの目的はなんなのかなどなど、気になって調べてみたが23年の現在でも良く分かっていないらしい。そしてたぶん、今後もはっきりと判明することはないと思う。しかしそれでも気になってしまうのはシンプルに知的好奇心を刺激するからで、現物からアレコレ好きに妄想するだけで楽しめるんだから、史学というのは低コストな趣味とも言える。2023/12/09
宇佐見
4
江戸東京博物館の「古代エジプト展」鑑賞のため再読。個性豊かなファラオが登場する本書の方が記述に躍動感があり、楽しい。「ローマ人の物語」の読了後なので、周辺諸国との関係やカエサル、アントニウスとクレオパトラの物語も更に楽しめた。ローマに支配された後、エジプトが息を吹き返すのが皮肉。それだけ、アウグストゥスを始めとするローマの賢帝の支配は際立っていたということだろう。ローマにとっての一大穀倉地になったところで、古代エジプトの歴史は終わり。ネフェルティティの胸像が日本に来ていたらなぁ。。★★★★☆2021/03/27
宇佐見
3
トトメスあたりから、急に人間模様が面白くなってきて、クレオパトラも含め、満足して読了。やっぱり、記録が残っている新しい時代のほうがいろいろなことをかけて、読み物として面白い。ほとんど何の情報もない古い時代のほうが、きっと宝探し的な面ではおもしろいんだろうなぁ。★★★★☆2019/03/23
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